為替市場を見ていて「どの通貨も動かず持ち合いだな」と感じることはよくあります。上下どちらにも大きく動かず、トレンドが見えにくい状況では、売買の判断が難しく「やることがない」と思ってしまうかもしれません。この記事では、持ち合い相場の特徴やそのときに取り得る考え方・戦略を整理します。
持ち合い相場とは何か
持ち合い相場とは、一定のレンジ(価格帯)の中で上下を繰り返し、大きなトレンドが出ていない状態を指します。為替相場ではニュースや経済指標の発表が乏しい時期、または市場参加者が様子見をしているときに発生しやすいです。
例えば、USD/JPYが1週間以上145円~146円の間で上下しているような場面は「レンジ持ち合い」といえます。
持ち合い相場での注意点
持ち合い相場では値幅が小さいため、トレンドフォロー型の戦略は機能しにくいです。ブレイクアウトを狙おうとしても、だまし(フェイク)に遭いやすく、損切りが増えてしまうリスクがあります。
また、ポジションを長期間保有しても含み益が膨らみにくく、スワップポイント狙い以外では効率が悪くなることもあります。
持ち合い相場でできる戦略
- レンジトレード:サポートライン付近で買い、レジスタンスライン付近で売る戦略。持ち合いが明確なときには有効です。
- ブレイクアウト待ち:持ち合いを抜けるまでエントリーを控え、抜けた方向に素早く入る戦略。長期的に大きな値動きが期待できます。
- 様子見・資金温存:無理に取引せず、他の通貨ペアや商品市場などに目を向けるのも選択肢のひとつです。
実際には「持ち合いを無理に攻略しようとせず、資金を守る」ことも重要な戦略といえます。
実例:主要通貨ペアの持ち合い
例1:EUR/USDが経済指標発表前に1.08~1.09で横ばい→発表後に一気に1.10を突破。待ってからエントリーした方が効率的でした。
例2:GBP/JPYが月末まで一定レンジで推移→ポンド関連の要人発言をきっかけにブレイク→一方向に大きく動いたケース。
このように「停滞後の変化」が大きなチャンスになる場合もあります。
まとめ:やることがない時期こそ大切
持ち合い相場は「やることがない」と感じる局面ですが、実は資金管理やシナリオづくりに集中できる大切な時間でもあります。無理に取引を繰り返すのではなく、相場が動くタイミングを待つ姿勢が長期的な成果につながります。
為替相場は必ず動き出す瞬間があります。持ち合いを「休むも相場」と捉えて、次のチャンスに備えることがFXの上級者への第一歩といえるでしょう。

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