テクノロジー株への投資が注目される中、NVIDIA(エヌビディア)も例外ではありません。AIやGPU市場で圧倒的な地位を誇るこの企業に投資することで得られるリターンは、キャピタルゲイン(株価の値上がり)だけではありません。今回は、NVIDIA株を保有することで得られる配当金(インカムゲイン)について詳しく解説します。
NVIDIAは配当を出している企業なのか?
NVIDIAは、テクノロジー業界では珍しく、配当金を支払っている企業のひとつです。2024年現在、四半期ごとに配当を支払っており、年間配当利回りは0.02~0.05%程度と比較的低めではありますが、確実に支払いがあります。
例えば、2024年の1株当たりの年間配当は0.16ドル程度で、1株500ドル以上の株価に対してはわずかな金額に見えるかもしれませんが、長期保有や配当再投資によって複利効果も期待できます。
配当金が少ない理由とNVIDIAの戦略
NVIDIAの配当利回りが低い理由は、同社が急成長を遂げている企業であることにあります。利益を配当に回すのではなく、新技術の開発やM&Aなどへの再投資を優先しているため、配当よりも企業価値の上昇を重視する経営方針を取っています。
こうした背景から、NVIDIAは「成長株」として位置付けられており、配当目的というよりは、株価の上昇益(キャピタルゲイン)を主な目的として保有されることが多い銘柄です。
配当を受け取るための条件とは?
配当を受け取るには「配当権利落ち日(ex-dividend date)」の前日までにNVIDIA株を保有している必要があります。証券会社を通じて株式を購入し、適切なタイミングで保有することで、自動的に配当金が証券口座に振り込まれます。
たとえば、2024年6月15日が配当権利落ち日であれば、6月14日までに株式を保有していることが必要です。
NVIDIA株の配当実績と将来性
過去の配当履歴を見ると、NVIDIAは2012年から継続して配当を支払っており、減配の実績はありません。これは株主への還元意識が一定程度あることを示しています。
今後についても、同社のキャッシュフローや業績が好調である限り、配当の維持あるいは微増の可能性は考えられますが、大幅な増配はあまり期待されていません。
配当と株価上昇、どちらを重視すべきか?
NVIDIAのような成長企業の場合、短期的な配当よりも株価の上昇によるリターンを重視するのが一般的です。配当目的であれば、公益株や高配当ETFなどの選択肢も検討すべきでしょう。
しかし、NVIDIAはAIや半導体市場のリーダーであるため、今後の長期成長を見込んだ投資対象としては非常に魅力的です。
まとめ:NVIDIA株は「成長+わずかな配当」
NVIDIA株を保有すると、配当金は確かに得られますが、利回りは非常に低く、主な魅力は株価の成長にあります。配当もインカムゲインとしてゼロではないものの、長期的な視点で成長に投資するスタンスが基本となる銘柄です。将来的には業績に応じて配当が増える可能性もあるため、今後も注目の企業と言えるでしょう。

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