MONEX TRADER CRYPTOで誤発注?レバレッジ型暗号資産の仕組みと対処法をわかりやすく解説

資産運用、投資信託、NISA

暗号資産取引を始めたばかりの方にとって、レバレッジ取引やCFDの仕組みは非常に分かりにくいものです。特に「誤って高額な取引をしてしまった」「証拠金が0円になってしまった」といった状況では、慌ててしまいがちです。本記事では、マネックス証券のMONEX TRADER CRYPTOでのレバレッジ型暗号資産(CFD)取引の基礎と、誤発注時の対応について初心者向けに解説します。

まずは取引の概要を整理しよう

今回の約定内容は以下の通りです。

取引項目 内容
銘柄 レバレッジ イーサリアム/円
売買 買い
取引数量 0.10(=0.1ETH)
約定価格 364,280円

つまり、総額約36万円の買いポジションを持ったことになります。

CFD取引では現物を購入するのではなく、証拠金を預けてその数倍の金額の取引を行う仕組みです。これを「レバレッジ取引」と呼びます。

証拠金残高が0円になったのはなぜ?

事前に20,000円をCFD口座に入金していたとのことですが、レバレッジ取引ではその資金を「証拠金」として、より大きな取引を可能にします。たとえば5倍のレバレッジであれば、20,000円の証拠金で10万円分の取引が可能になります。

今回のケースでは、証拠金維持率が不足すると自動的にロスカット(強制決済)されて、証拠金がゼロになる可能性があります。また、相場の急変で損失が急拡大した場合も、証拠金が枯渇することがあります。

「資金を借りた」のかどうかという点について

CFD取引はあくまで差金決済取引なので、実際に現物のETHを購入しているわけではありません。また、資金を借りたというよりも、証拠金を担保にして「数倍の取引」を行ったというイメージが近いです。

損失が出て証拠金を下回った場合には、追証(追加証拠金)が求められることがあります。証拠金が0円というのは、口座の安全性において非常に危険な状態であり、速やかな対応が必要です。

350,000円を追加入金すれば売却できるのか?

CFD取引では、建玉(たてぎょく)を「決済」することで損益を確定します。したがって、ポジションがまだ残っている状態であれば、売却=反対売買をすれば決済可能です。

ただし、証拠金不足により建玉が強制的に決済されている(ロスカット)可能性もあるため、まずはアプリ内の「ポジション状況」や「約定履歴」を確認してください。もし建玉が残っていれば、入金後に「売り注文(決済注文)」を出すことで取引を終了できます。

操作手順:MONEX TRADER CRYPTOで売却する方法

  1. アプリにログイン
  2. 「建玉一覧」または「ポジション照会」メニューを開く
  3. 該当ポジションをタップ
  4. 「決済注文」または「反対売買」を選択
  5. 指値または成行で売り注文を出す

このとき、注文が通るためには必要な証拠金が再度確保されている必要があります。つまり、350,000円の入金が必要というのは「建玉維持に必要な証拠金」を満たすための措置である可能性が高いです。

まとめ:レバレッジ取引は慎重に。早めの確認と対応を

暗号資産のCFD取引は、小額の資金で大きな取引ができる反面、損失が急拡大するリスクも伴います。誤発注に気づいたら、すぐに「ポジションの有無」と「証拠金状況」を確認し、必要に応じて入金・決済を行うことが大切です。

不安がある場合は、マネックス証券のサポートデスクに直接連絡して対応を仰ぐことも選択肢のひとつです。暗号資産の取引では、知識と冷静さが何よりの武器になります。

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