マッチングアプリで勧められる海外投資の危険性と見分け方|資産運用詐欺に注意

資産運用、投資信託、NISA

近年、マッチングアプリを通じて知り合った人から投資話を持ちかけられる事例が増えています。特に「海外口座開設」や「リスクのない資産運用」をうたうものには注意が必要です。本記事では、実際によくある詐欺の手口や、信頼できる資産運用の見極め方を詳しく解説します。

マッチングアプリを使った投資勧誘の手口とは

マッチングアプリを使った詐欺は、最初は通常の恋愛目的で接近し、徐々に信頼関係を築いた上で投資話を持ちかける「ロマンス詐欺」に分類されます。特徴的なのは、『友人を紹介する』という段階で第三者が登場する点です。

その第三者が「FP(ファイナンシャルプランナー)のような専門家」であると語り、安全でリスクの少ない海外口座や投資信託などを提案してくることが典型的です。

海外口座開設型の投資勧誘はなぜ危険なのか

「リスクが少ない」「高利回り」「海外に口座を作れば安全」といった言葉は詐欺師がよく使う常套句です。こうした海外投資の勧誘には、以下のようなリスクがあります。

  • 口座が実際には存在しない、または本人名義ではない
  • 元本を取り戻せない構造(出金不可)
  • 高額な手数料やコンサル料を要求される

日本の金融庁に登録されていない金融商品を紹介された場合、それは違法な無登録業者である可能性が極めて高く、万が一被害に遭っても法律上の保護を受けることができません。

信頼できる資産運用アドバイザーとは

信頼できる資産運用の専門家は、以下のような条件を満たしています。

  • 日本の金融庁や各種協会に登録された業者またはアドバイザー
  • 報酬体系が明確で、不透明な手数料を請求しない
  • リスクとリターンについて丁寧に説明する

また、FP(ファイナンシャルプランナー)と名乗る人物でも、「どこに所属しているか」「登録番号があるか」を確認することが重要です。個人で活動している名義貸しや詐称には特に注意しましょう。

詐欺かどうかを見極めるチェックポイント

以下のような点に該当する場合は、投資詐欺の可能性が高いため注意が必要です。

  • 「絶対に儲かる」「元本保証」などの表現を使う
  • 専門家を名乗るが、資格や会社情報を提示しない
  • 会う場所がカフェやラウンジなど、非公式な環境のみ
  • 第三者を絡めて信用させる演出をしてくる

一つでも当てはまるなら、一切関わらないことが最善です。冷静にその場を離れましょう。

実際の被害事例と注意喚起

消費者庁や警察には、マッチングアプリをきっかけにした海外投資詐欺の相談が多く寄せられています。例えば、40代女性がSNSで知り合った男性に紹介された投資話で、500万円以上を失ったケースもあります。

このような被害は年齢・性別を問わず起こっており、「自分は大丈夫」と思っている人ほど標的にされやすい傾向があります。

まとめ:投資の基本は自分の理解から

投資は自分が理解・納得できる商品を選ぶことが最も大切です。「誰かに任せれば安心」「詳しい人が言っているから間違いない」といった思い込みは、詐欺師にとって格好のターゲットとなります。

資産運用を始めるなら、まずは日本国内で信頼できる証券会社や金融機関での相談から始めることをおすすめします。少しでも不審に思ったら、消費者庁の公式サイトや警察の窓口に相談しましょう。

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