「10分割したら株価が上がるって本当?」「株式分割ってそもそも何?」──そんな疑問を持った投資初心者の方も多いのではないでしょうか。この記事では、株式分割の仕組みやそれが株価に与える影響、なぜ“爆上げ”が起こることもあるのかをわかりやすく解説します。
そもそも株式分割とは?
株式分割とは、1株を複数に分ける企業の施策です。たとえば「10分割」であれば、1株が10株になります。株主が保有している株数は増えますが、企業の価値(時価総額)は変わりません。
例えば、1株20000円の株を10分割すると、1株2000円になり、保有株数は10倍になります。つまり、資産価値としては変わっていないという点がポイントです。
株式分割でなぜ株価が上がるのか
理論的には株式分割で企業価値が変わるわけではありません。しかし、市場では心理的・実需的な効果が働くことで株価が上昇することがあります。
たとえば1株20万円の株は手が出しづらいですが、分割後に2000円になると、初心者や少額投資家も買いやすくなるため、買い需要が増える可能性があるのです。
実際に株価が上がった過去の例
例えば、任天堂(7974)は2015年に10分割を発表し、その後の株価は堅調に上昇しました。また、東京エレクトロンやキーエンスなどの高額株も分割後に個人投資家の参加が増えたことで、出来高増とともに株価上昇を経験しています。
ただし、分割=必ず株価上昇とは限りません。業績が伴わない場合や、需給が冷え込んでいる状況では期待外れになることもあります。
分割で得をする投資家とは
主にメリットがあるのは次のような投資家です。
- 高額株で購入を躊躇していた個人投資家
- NISAやつみたてNISAなどの少額枠を有効活用したい人
- 長期保有を目的とする分散投資家
特に1株数千円台になると、若年層や副業世代の新規参入も増える傾向にあります。
分割に伴う注意点
分割後は株価が一時的に乱高下することがあり、短期トレードではリスクが増す可能性も。信用取引の評価損益や貸借倍率も変化するため、デイトレやスイングトレードでは慎重な判断が求められます。
また、分割後は1株利益(EPS)が調整され、見かけ上「業績悪化」のように感じる数字になることもあるため、投資指標の見方にも注意が必要です。
まとめ:10分割は好材料だが過信は禁物
株式の10分割は、投資家層の拡大や流動性向上など市場にとって好材料となるケースが多く、短期的に株価が上昇する要因にもなります。
しかし、あくまで企業の本質的な価値が変わるわけではないため、分割だけでの過度な期待は禁物です。業績や将来性も合わせて総合的に判断することが、安定した投資につながります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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