トレードの世界では「リスクリワード比は最低でも1:2以上が理想」とよく言われます。しかし実際の相場で1:1のリスクリワードで確実に利確する戦略を選ぶトレーダーも少なくありません。それは単なるビビりではなく、勝つための”戦略的撤退”なのです。
リスクリワード1:1は本当に悪いのか?
一般的には「1回の勝ちで2回の負けをカバーできる」リスクリワード1:2以上が理想とされます。しかし1:1のリスクリワードでも勝率が60%以上あれば、トータルでは利益が出る計算です。
つまり、1:1でも「高い勝率」と「ブレないルール」があれば、十分に戦えるスタイルと言えるのです。
他の参加者の利確ポイントを読むトレード心理
直近高値・安値で相場が反発するのは、そこで多くのトレーダーが利確するからです。つまり、1:1の利確ポイントは他の参加者と”共通の逃げ場”になっている可能性が高いのです。
その価格帯で利確しておくことで、リバース(逆走)を食らうリスクを避けられるというのが、1:1戦略の真価です。
実例:1:1利確で利益を積み上げたケース
例えばあるトレーダーが、ドル円の短期トレードで損切り幅10pips、利確も10pipsの1:1設定で1日5回エントリーし、勝率65%を継続した結果、月間+150pipsという成績を上げています。
このように”確実な利確”を積み上げることで、安定的な収益に繋がるスタイルも存在します。
伸ばすと逆走されるリスクとの向き合い方
利を伸ばすことは理想ですが、相場は一直線に伸び続けるとは限りません。特に重要ラインでは、一度伸びたあとすぐ反転して損切りにかかることもあります。
そのリスクを回避し、「欲張らずに取れるところだけ取る」。これも一つの成熟したトレード哲学です。
逃げる利確のメリットと限界
・心理的安定を得やすく、トレードが継続しやすい
・勝率重視のスタイルなので自信を持って取り組みやすい
・再現性が高く、検証・改善が容易
一方で、「大相場に乗れない」「手数が増えて疲れやすい」といったデメリットもあり、トレードスタイルとの相性が求められます。
まとめ:相場に合わせた柔軟な戦略が鍵
リスクリワード1:1は決して間違った戦略ではありません。むしろ、自分の得意パターンや相場環境をしっかり把握し、その上で確実な利確を選ぶ姿勢は、むしろ上級者の証でもあります。
大切なのは「勝ち続けるルールを持ち、それを守り続けること」。あなたのトレード哲学に合ったリスクリワード設定を見つけましょう。

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