FXトレードにおいて、レンジ相場はトレンド相場とは異なるアプローチが求められます。特に「1時間足の方向にエントリーすべきか?」というテーマは、多くの初心者が抱える疑問の一つです。この記事では、時間足ごとの役割やレンジ相場におけるエントリー戦略について、わかりやすく解説します。
レンジ相場とは?その特徴と捉え方
レンジ相場とは、相場が一定の価格帯の中で上下に動いている状態のことを指します。明確なトレンドが出ていないため、「上がるか下がるか」を見極めるのが難しい場面です。
例えばドル円が148.00〜148.50の間で数時間〜数日間動いている場合、この50pips幅の中で売買を繰り返すことがレンジ相場の戦略となります。
1時間足は「方向」ではなく「ゾーン」を意識
1時間足はトレーダーにとって「中期的な相場の流れ」を掴むための時間軸です。しかしレンジ相場では明確な方向性がないため、1時間足での方向を頼りにトレードするよりも、サポート・レジスタンスラインを確認することが重要です。
たとえば、1時間足で上限に到達しているときは売り、下限に到達しているときは買いといったように、ゾーンでの逆張りが有効です。
短期足(5分足・15分足)との併用がカギ
1時間足でレンジ帯を把握したら、実際のエントリータイミングは5分足や15分足などの短期足を使って判断するのが一般的です。
たとえば、1時間足で148.50円付近がレジスタンスと確認できたら、15分足で高値の切り下げやローソク足の反転サイン(例:陰線包み足)などをトリガーにショートエントリーを狙います。
時間足の統合的な使い方:マルチタイムフレーム分析
レンジ相場であっても、複数の時間足を組み合わせることで精度の高いトレードが可能です。これを「マルチタイムフレーム分析」と呼びます。
- 4時間足でレンジ全体の認識
- 1時間足でサポレジゾーンの確認
- 15分足でエントリーパターンの出現を確認
このようにフラクタルな構造を理解してトレードに活かすと、感覚ではなく論理的な根拠に基づいたエントリーができるようになります。
実例:レンジ内逆張りエントリーの成功パターン
たとえば、ポンド円が1時間足で159.20〜159.80のレンジ相場を形成しているとします。15分足で159.80に到達したあと、長い上ヒゲを付けた陰線が出現した場合、明確な反転のサインと捉えられます。
このとき、損切りは159.85付近に置き、利確はレンジ下限の159.30付近。リスクリワードが明確で、根拠のあるトレードが成立します。
まとめ:レンジ相場では「方向」より「位置」が重要
レンジ相場では1時間足の方向にエントリーするというよりも、1時間足で相場の構造(上下限)を確認し、短期足で具体的なエントリータイミングを測るという戦略が有効です。
つまり、「方向性よりも価格帯と反転のサイン」が重要であり、それを時間軸ごとの役割に分けて活用することがレンジ相場での勝率アップに繋がります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント