NTT株はなぜ100円台?株価の仕組みと将来1万円になる可能性を解説

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NTT(日本電信電話)の株価が長年にわたり100円台で推移していることに疑問を感じる投資初心者の方は多いかもしれません。実際、「将来1万円まで上がるのか?」といった素朴な疑問も、株式の仕組みや株価の背景を知ることでクリアになります。この記事では、NTT株の価格の仕組みや株式分割の影響、さらに長期的な価格上昇の可能性まで丁寧に解説していきます。

NTT株が「100円台」である理由

NTTの株価が100円前後という数字にとどまっているのは、「株式分割」によるものです。2023年7月には「25分割」が実施され、それまで3000円前後だった株価が一気に120円台になりました。これは企業が投資家層の拡大を目的に実施する施策で、株価は下がっても株式の総価値は変わりません

たとえば、1株3000円で持っていた人が25株に分割されると、1株あたりは120円になっても保有額は変わらず、実質的には「1株→25株」というだけの話になります。

1万円になるにはどんなことが必要?

NTTの株価が将来的に「1万円」になるには、株価そのものが極端に上昇する、もしくは株式併合などで株数が減る必要があります。しかし、単純に株価が現在の100円から1万円に上がるには「約100倍の株価上昇」が必要です。

これは現実的には極めて困難です。NTTは成熟企業であり、スタートアップのような爆発的成長は期待しにくく、実際には配当や安定性を重視した長期保有向けの銘柄と言えます。

ソフトバンクと比較するとどうか?

ソフトバンクグループ(9984)とNTTは、似たような通信系に思われがちですが、実はビジネスモデルも株価推移も異なります。ソフトバンクは投資会社的な性質も持ち、価格のボラティリティ(変動性)も高く、リスクとリターンの幅が大きい特徴があります。

一方、NTTはインフラに近い業種であり、業績も安定していて高配当株としての人気が高いです。値上がり益よりも配当収入(インカムゲイン)を目的とした投資が主流です。

長期保有に向いている?配当利回りに注目

NTTのような大型株は、値動きよりも安定した配当利回りが魅力です。2024年時点での予想配当利回りは3%台と、銀行預金と比較すればはるかに高い水準です。

毎年配当をもらいながら、株価の値動きもゆるやかに見守るという投資スタイルには向いており、資産形成を意識した中長期投資におすすめです。

株価の見た目より「時価総額」と「業績」に注目しよう

株価の単価だけで企業の価値は測れません。重要なのは「時価総額(株価 × 発行済み株式数)」や「営業利益」「配当性向」などのファンダメンタルズです。

NTTは日本を代表するインフラ企業で、売上高・利益ともに安定しています。株価の見た目が安くても、それは分割の影響であり、「安いから上がりやすい」という単純な話ではありません。

まとめ|NTT株は「1万円」より「安定収益」で考えるべき

NTT株が将来1万円になるかという問いに対しては、「株価の絶対額より企業価値の総合評価が大切」というのが正しい理解です。株式分割の影響により見た目は100円台でも、本質的には安定性や配当性が魅力のある銘柄です。

爆発的な株価上昇を狙うよりも、長期で持ち続けて配当を得るという戦略こそ、NTT株の正しい付き合い方かもしれません。

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