暗号資産(仮想通貨)の取引をしていると、「ビットフライヤーだけ価格の動きがおかしくない?」と感じたことはありませんか?実際に他の取引所と比べて値動きが違って見えることもあり、不安になる方もいるかもしれません。本記事では、ビットフライヤーの価格変動がどのようにして起きるのか、その背景と仕組みをわかりやすく解説します。
暗号資産の価格は「取引所ごと」に異なる
まず大前提として、ビットコインなどの価格は、証券取引所の株価のように一つの「公式価格」があるわけではありません。暗号資産は、コインチェックやGMOコイン、バイナンスなど、各取引所で独立した需給バランスによって価格が決定されています。
つまり、ビットフライヤーでは買いが多ければ価格が上がり、売りが多ければ価格が下がるという単純な仕組みで、他の取引所とは連動していないため、「価格の動きが違って見える」ことは自然な現象です。
ビットフライヤーの取引形式に注目しよう
ビットフライヤーでは、大きく分けて以下の2つの取引方法があります。
- 販売所方式:ビットフライヤーと直接売買。スプレッド(買値と売値の差)が広いのが特徴。
- 取引所方式:ユーザー同士が板で売買を行う。価格は需給に基づいてリアルタイムに動く。
このうち「販売所方式」で取引していると、実際の相場より高く買わされたり、安く売らされたりと感じる場面が多くなります。これは、スプレッドという運営側の手数料相当が上乗せされているためです。
価格変動が「激しく」感じる理由
ビットフライヤーの価格が特に不自然に思える場面には、次のような要因が絡んでいます。
- ユーザー数の多さ:ビットフライヤーは国内大手で、注文が集中しやすく価格が振れやすい
- 流動性の差:取引板の厚みが薄いと、1つの注文で価格が大きく動いてしまう
- 時間帯による価格差:海外勢が動く深夜〜早朝に急変動が起きやすい
特に指値注文が少ないタイミングでは、成行注文で一気に価格が跳ねる(スリッページ)こともあるため、慣れていないと「なんでこんなに上下してるの?」と驚くのも無理はありません。
他の取引所と比較すると何が見える?
たとえば、同じ時間帯でビットフライヤーとGMOコイン、コインチェックの価格を見比べると、数百円〜数千円の価格差があることがあります。これは。
- スプレッドの違い
- ユーザー層の違い(ビットフライヤーは中長期保有が多い)
- API取引やボット利用の比率
などが関係しており、一時的な価格の「ゆがみ」が自然に起きることもあります。上級者はこれを利用してアービトラージ(価格差を利用した取引)を行うこともあります。
安心して使うためのポイント
●価格が“おかしく”見えるときは、他の取引所やCoinMarketCapなどの統合相場と比較する
●できるだけ「取引所方式」を使う(販売所は初心者向けだが割高)
●値動きの激しい時間帯は避け、注文方法に注意する(指値推奨)
また、複数の取引所に口座を開設して比較することで、自分に合ったプラットフォームを選ぶことができるようになります。
まとめ
ビットフライヤーの価格変動が“おかしく見える”のは、実際には「取引所ごとに異なる仕組み」が背景にあるからです。スプレッドや流動性、時間帯、取引形式などが絡むことで、他より高く見えたり低く見えたりすることが起きてしまいます。
重要なのは、「比較する目」を持つことと、「自分の取引目的に合った使い方」をすること。情報をしっかり理解すれば、ビットフライヤーも安心して使える取引所となるはずです。

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