2023年から2024年にかけてAI関連株は爆発的な上昇を見せ、多くの投資家がその成長性に熱狂しました。しかし、2025年に入り「AIバブルの崩壊では?」という声も聞かれるようになっています。特に、さくらインターネットやウルフスピードの株価の急落が話題となり、ITバブルの再来を連想する動きも見られます。今回は、AIバブルの現状と本当に価値ある銘柄の見極め方について解説します。
さくらインターネットやウルフスピードの株価が下落している理由
さくらインターネットは、日本国内で生成AI向けクラウド基盤として注目されましたが、業績の裏付けが追いつかず、期待先行の調整局面に入っています。同様に、ウルフスピード(Wolfspeed)はSiC(炭化ケイ素)技術に強みがありながらも、設備投資負担と利益確保のタイミングのずれが評価を下げました。
いずれも「AI銘柄」とされつつも、実際には直接的なAIサービス提供企業ではないことが見直され、調整された形です。
ITバブルとの共通点と相違点
2000年代初頭のITバブルでは、「.com」という名前が付くだけで株価が跳ね上がる状況が見られました。しかし、実態のない企業が淘汰されると、AmazonやGoogleのような本物だけが生き残りました。
AIブームでも、「AI関連」と銘打たれていても実態がない企業が含まれており、今後は中身が問われる局面に入っていくでしょう。
「名ばかりAI銘柄」とは?見分けるチェックポイント
- AI技術そのものを開発しているか
- AIが業績に与える影響をIRで具体的に説明しているか
- AI関連収益が事業全体の中でどれほどの比率か
たとえば、ChatGPTに関連するとされる銘柄の中でも、実際にAPI連携や提供を行っている企業と、名前だけの連想で上がっていた企業とでは信頼度が全く異なります。
今後注目すべき本命AI銘柄の特徴
AIバブルの次のフェーズでは、本当に成長が期待できる企業だけが残ります。具体的には次のような特徴を持つ企業に注目しましょう。
- AI基盤(GPU/クラウド/データセンター)を握っている企業(例:エヌビディア)
- AIの活用により、圧倒的な効率性や付加価値を実現している業種(例:医療・金融)
- AI研究開発に継続的な投資を行っているテックジャイアント(例:マイクロソフト、Alphabet)
これらの企業は、たとえ一時的な株価調整があっても、長期的には堅実なリターンが期待できます。
短期的な調整=買いのチャンス?
AIバブルに便乗した銘柄が下落する一方、本命株まで売られる場面ではチャンスが生まれます。過去のバブル崩壊後にも、AmazonやAppleを「安値で仕込めた人」がその後に大きな利益を得ました。
逆張り投資の観点からも、調整局面では業績と財務の健全な企業に注目すべきです。
まとめ:AIバブル崩壊ではなく「健全な選別」の時期へ
現在のAI株の動きは、バブル崩壊というよりも「見直し」と「選別」の段階です。市場は常に過剰に期待し、過剰に失望しますが、その中で本物は見逃されず、いずれ再評価されるものです。
焦らず、企業の実力を冷静に見極める姿勢が、今後の投資判断において何より重要と言えるでしょう。

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