社会人2年目から始める株式投資:初年度で40万円以上の利益は順調といえるのか?

株式

株式投資を始めたばかりの方にとって、実際にどの程度の収益が「順調」とされるのかは、判断が難しいものです。特に社会人2年目という若いうちから投資を始めた場合、その経験が今後の資産形成に与える影響は非常に大きいです。この記事では、12月から株式投資をスタートし、約5ヶ月で42万円の利益を上げたケースをもとに、初心者投資家の成績評価と今後のポイントについて解説します。

初年度で42万円の利益:どれだけ順調なのか?

投資元本100万円に対して約42万円の利益(損切り5万円を考慮しても純利益37万円)は、約5ヶ月での年率換算リターン74%に相当します。これは、非常に優れた成績です。

一般的に、プロの投資家でも年間10~20%の利回りを安定的に出すのは容易ではありません。そのため、初めての投資でこれほどのリターンを得たという事実は、「運が良かった面」もある一方、「分析や判断が的確だった可能性」も十分に考えられます。

成功の要因を振り返ることが成長につながる

大切なのは、なぜ利益が出たのかを客観的に分析することです。

たとえば、「短期の上昇トレンドを見極めてうまく乗れた」「決算発表前後の値動きを予測してトレードした」など、再現可能な戦略だったかどうかを確認しましょう。

逆に、SNSで話題の銘柄をなんとなく買って上昇した、というようなケースでは、次回以降の再現性は低くなるため注意が必要です。

損切りの実行ができている点は高評価

初心者が失敗しやすいのが「損切りできずに塩漬け状態になる」ことです。その点、損失が出た5万円をしっかりカットしているのは投資判断として非常に優秀です。

リスク管理の意識がある投資家として、今後も安定して資産を増やしていける可能性が高いといえるでしょう。

今後の課題:利益確定と資産配分のバランス

ここまで順調に運用できたとしても、すべての資産を株式に集中していると、リスクが高くなります。

例えば、以下のようなバランス配分を検討するのも一案です。

  • 株式:70%
  • 現金:20%
  • 投資信託・ETF:10%

利益確定後に税金(約20%)が引かれることも念頭に、実際の手取り利益を把握し、次の運用計画に役立てましょう。

実例:初年度の成功が続くとは限らない

たとえば2020~2021年のコロナ相場では、多くの初心者が短期的に大きな利益を上げました。しかし、その後の下落相場で失ったケースも多く、「長期的な視点」が必要です。

今の結果に過信せず、「勉強を継続し、環境の変化に対応できる柔軟性」を養っていくことが大切です。

まとめ:初年度の成功は励みになるが、冷静な振り返りを

今回のケースは、社会人2年目という限られた経験と資金の中で非常に良い成果をあげたといえるでしょう。しかし、それを本当の意味で「順調」とするには、再現性・持続性・リスク管理の3点をクリアしていく必要があります。

次の一手を慎重に選び、学びを継続することで、さらに安定した投資家として成長していくことが期待されます。

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