IPO(新規公開株)で利益確保を狙う投資家にとって、売却タイミングは最も重要なポイントです。「上場前日に成行で売り注文すればよい?」といった疑問に対して、IPO特有の仕組みを踏まえて解説します。
IPO株は上場日前には売却できない理由
IPOは上場日の取引開始時点で初めて市場に株が流通します。そのため、原則として上場前には市場価格が存在せず、売却注文は成立しません。つまり「前日に成行注文を出して利益確保」はできない仕組みです。
例:A社のIPOが12月1日上場 → 11月30日はマーケットに存在しないため売却不可。
初値売りが一般的に選ばれる理由
IPO当日は需要が集中しやすく、多くの銘柄で初値が公募価格を上回りやすい傾向にあります。そのため多くの投資家が初値売りで利益を確定しています。
例:公募価格1,000円 → 初値1,800円 → +800円の利益
成行注文と指値注文の違い
初値売りを行う手段として、成行・指値のどちらを選ぶかがポイントとなります。
- 成行注文:確実に売れるが、価格は市場任せ
- 指値注文:価格を指定できるが、約定しないリスクがある
例:強気相場→指値、初値が読めない相場→成行、といった使い分けが一般的。
リスクがある銘柄は「板の動き」を確認して売却判断
人気薄のIPOでは初値が公募割れするケースもあります。上場直前で初値予想が低い場合、市場開始後の板情報を見ながら売却タイミングを調整することが重要です。
経験者の声:「初値で売り損ねて値下がり…そこで成行で損切りして経験値が増えました。」
IPO売却戦略の最適解
まとめると、利益確保したい場合の基本戦略は以下です。
| タイミング | おすすめの注文方法 |
|---|---|
| 人気銘柄 | 上場日の成行で初値売り |
| 初値不安銘柄 | 気配値を見ながら売り判断 |
| 相場急変時 | 指値で下値を限定 |
まとめ:IPOは「初値売り」が王道、前日売りは不可能
IPO株は上場日前に売れないため、利益確保を目的とするなら上場日の成行売り(初値売り)が基本です。ただし、銘柄によっては初値が公募割れするリスクもあるため、気配値を確認しつつ戦略的に売却しましょう。
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