NISAでの資産運用を始めて数年が経ち、ようやく運用がプラスになってきた頃、「S&P500の方がいいと聞くけど、今から乗り換えるべきなのか?」と迷う人は少なくありません。この記事では、楽天の資産づくりファンドとS&P500の違いや、評価損益の目安などを含めて、今後の運用方針を考えるヒントをお伝えします。
楽天資産づくりファンドとはどんな商品か?
楽天・資産づくりファンドは、楽天投信投資顧問が提供するバランス型の投資信託で、国内外の株式・債券・REITなどに分散投資しているのが特徴です。特に「なかなかコース」はリスクを抑えつつ堅実な運用を目指す設計となっています。
月2〜3万円の積立で3年継続できているという点だけでも、資産形成としては非常に良いスタートが切れていると言えるでしょう。
S&P500とは?なぜ人気なのか
S&P500は、米国の代表的な大企業500社で構成される株価指数で、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど世界的企業が多く含まれています。近年は過去10年以上にわたり高い成長を続けており、多くの投資家に支持されています。
特に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI連動)」などは、NISAでも人気の投資先となっています。
今から乗り換えるべきか?判断のポイント
今まで運用してきたファンドに満足しているなら、無理に乗り換える必要はありません。しかし、以下のような視点から比較すると意思決定がしやすくなります。
- 信託報酬の違い:S&P500系ファンドの方が運用コストは安め
- リスクとリターン:楽天資産づくりファンドは分散型で安定志向、S&P500は成長性重視
- 自分の投資目的:将来の資産増加を重視するならS&P500、リスクを抑えたいなら現状維持
途中で全額乗り換えるのではなく、「今後の積立分だけS&P500系に変更する」という方法もあります。
評価損益は何%を目指せば良いのか
インデックス投資において、短期的な評価損益に一喜一憂する必要はありません。一般的に、年利3〜7%程度を想定した運用が現実的な目安とされます。
例えばS&P500の過去20年平均リターンはおおよそ7〜9%前後ですが、暴落時には▲30%を超えることもあります。長期で継続し、複利の力を活かすことが何より重要です。
実例:段階的なファンド切り替えの活用法
ある投資家は、最初はバランス型ファンドでスタートし、投資に慣れてきた3年目から毎月の積立を半分ずつS&P500連動ファンドに切り替えました。その結果、安定と成長を両立したポートフォリオを築いています。
全額を一度に変更するよりも、段階的な移行の方がリスク分散にもつながり、精神的な安心感も得られます。
まとめ:今の積立を見直すタイミングと向き合い方
NISAは「始めること」が何より大切です。そして、あなたはすでに3年も継続できているという立派な実績があります。次に考えるべきは「目的に合った商品を選ぶ」ことです。
将来の資産成長を重視したいなら、S&P500への積立切り替えは有力な選択肢になります。ただし、現状に満足しているなら続けるのも立派な判断です。迷ったら、一部だけ変更してみるという柔軟な対応もおすすめです。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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