MetaTrader 5(MT5)は高機能なFX取引ツールですが、初心者にはやや操作が難しく感じることもあります。特に、エントリー後の利確(TP)・損切り(SL)の設定や、時間指定による自動決済などを活用できるようになると、取引の精度と安全性が大きく向上します。この記事では、初心者でも理解しやすいようにMT5での設定方法をわかりやすく解説します。
基本設定:ロングポジションに利確+100pips・損切り−50pipsを入れる方法
1. ロングポジションをエントリー後、MT5の「取引」タブで保有中のポジションを右クリックします。
2. 「注文変更または取消」をクリックします。
3. 「決済逆指値(Stop Loss)」と「決済指値(Take Profit)」の欄に、エントリー価格を基準にした価格を入力します。
例:ドル円を145.000でロングした場合、
・損切り(−50pips):144.500
・利確(+100pips):146.000
を入力してください。
その後「変更」をクリックすると、SLとTPが設定されます。
ショートポジションの場合の設定は逆方向になる
同様に、ショートエントリーの場合は価格が下がると利益が出るため、TPとSLは反対になります。
例:ドル円を145.000でショートした場合、
・損切り(+50pips):145.500
・利確(−100pips):144.000
となります。方向を間違えないように注意してください。
時間指定で自動決済する方法
MT5には標準機能として「時間決済」は用意されていませんが、いくつかの方法で代替が可能です。
方法1:スクリプトやEA(自動売買プログラム)を利用する
無料または有料で「時間で決済するEA」が配布されています。これをインストールして、設定時間にポジションを自動決済させることができます。例:朝9時にロング→15時に自動決済
方法2:アラートを設定して手動決済
9時にエントリー後、MT5の「アラート」機能で15時にアラームを鳴らすように設定しておき、手動でポジションを閉じるのも実用的な方法です。
利確・損切りを時間決済と併用するコツ
たとえば、15時に決済したい前提で、想定以上の含み損や含み益が発生した場合に備えて、TPとSLをあらかじめ設定しておくと安心です。
実践例:
・エントリー:月曜9時にドル円ロング145.000
・TP:146.000(+100pips)
・SL:144.500(−50pips)
・EAを使って15:00に決済命令を自動で送る
これにより、想定外の値動きにも備えながら、時間通りの取引も可能となります。
まとめ:MT5での設定は慣れが大事、TP/SLと時間指定を組み合わせて安全性を確保
MT5では、エントリー後に簡単に利確・損切りの価格を設定できます。ショートの場合は方向を逆にすることを忘れずに。また、時間指定の決済はEAなどの補助ツールを使うことで実現可能です。裁量トレードの精度と安全性を高めるためにも、これらの機能を上手に使いこなしましょう。

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