海外旅行ではキャッシュレス決済が進む一方、東南アジアをはじめとした一部の国や地域では、いまだに現金が主流のマーケットも多く存在します。そのため、日本円を現地通貨に換金する方法は旅費全体に直結する重要な要素です。この記事では、Wiseを使ったATM引き出しと、現地の街中にある換金所を使う場合のコスト・レートを比較し、どちらが実際にお得なのかを解説します。
Wise(旧TransferWise)のメリットとは?
Wiseは、為替レートに近い水準で通貨換算ができ、かつ手数料が明確かつ安価な点が評価されています。特に東南アジアなどの旅行者にとっては、現地ATMで現地通貨を直接引き出せる利便性が魅力です。
例えば、タイやベトナムなどでは、日本の銀行カードではなく、Wiseのデビットカードを使えば、為替差損を最小限に抑えられるうえ、日本円からの直接引き出しが可能なケースもあります。ただし、多くの国の空港ATMでは、現地ATM手数料(150〜250バーツなど)が加算されるため注意が必要です。
空港ATMと市中換金所の手数料・レートを比較
空港ATMでの引き出しには以下のコストがかかるケースが一般的です。
- ATM設置銀行側の手数料:200〜300円または相当額
- Wiseの為替手数料:金額に応じて0.3%〜0.6%程度
一方で、市中の両替所では、手数料がかからない(ように見える)場合でも、為替レートが不利に設定されているケースがほとんどです。
たとえば、レートが1USD=150円のとき、空港両替所では「1USD=155円」として計算されることがあり、その実質手数料は3〜4%にも達します。
どちらが得か?利用シーン別に最適な方法を選ぶ
WiseのATM引き出しと、街中の両替所での換金を比較すると、以下のように分かれます。
シーン | おすすめ手段 | 理由 |
---|---|---|
初日、空港で現金が必要 | Wise+ATM | 安全・確実、空港内で完結 |
滞在日数が長く、現金が多く必要 | 街中の換金所 | 高レートの両替所があれば有利 |
少額ずつでよい | Wise引き出し | 為替が優位、計画的に使える |
実際には、1〜2万円程度であればWiseのATM利用の方がコスパが良いことが多いですが、3万円以上をまとめて換金したい場合は、都市部の有名両替所(例:Super RichやVietcombankなど)を探す価値があります。
Wiseの引き出し無料上限に注意
Wiseカードには毎月のATM無料引き出し限度があります。たとえば、無料枠は月2回・3万円まで(以降は手数料2%など)と設定されているため、頻繁な引き出しはコスト増につながります。
また、現地ATMの「隠れ手数料」や、「外国発行カードには高額手数料」というケースもあり、引き出し前にATM画面で明示される金額をよく確認する必要があります。
まとめ
WiseのATM引き出しは為替コストが低く、安全性や利便性の面でも非常に優れています。ただし、現地ATMの手数料や無料枠の制限があるため、まとまった額を換金したい場合や、両替所の相場を把握できている場合には街中の両替所の方が有利なこともあります。
旅行スタイルや現地の物価、滞在期間を踏まえ、Wiseと現地両替所を併用するハイブリッド戦略が最も賢明な選択といえるでしょう。

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