iDeCoと企業型DCの両立は可能?運用継続のポイントを徹底解説

資産運用、投資信託、NISA

企業型確定拠出年金(企業DC)でマッチング拠出を利用する際、同時にiDeCo(個人型確定拠出年金)の継続が可能かどうか悩む方も多いでしょう。この記事では、iDeCoの運用継続やストップの条件、手続きのポイントを制度の仕組みから分かりやすく解説します。

企業DCとiDeCoの関係性を知ろう

まず押さえておきたいのは、制度上、企業DCでマッチング拠出をする場合、原則としてiDeCoの掛金拠出がストップとなる点です。

しかし運用中の資産はそのまま維持・運用が継続され、掛金を止めても運用中の資産が消えるわけではありません

iDeCoの“掛金停止”と“運用継続”の違い

  • 掛金停止:拠出が止まり、新たな掛金は積み立てられません
  • 運用継続:停止後も既存資産は引き続き運用されます

例として、勤め先で企業DCに加入し月3万円マッチング拠出が始まった場合、iDeCoでの拠出は停止されますが、iDeCo口座内の資産はそのまま運用され続けるのです。

手続きを進めるためのステップ

具体的には以下のような手順になります。

  1. 企業の制度内容を確認し、マッチング拠出の実施有無を把握
  2. 加入機関に「iDeCo掛金停止」の届出を提出
  3. iDeCo口座内の資産はそのまま運用継続
  4. 将来、企業DCを退職した際に再開を検討可能

なお企業DCとiDeCo間での資産移管(移換)を希望する場合は、別途手続きが必要です。

注意すべきポイント

  • 税制優遇が変わる:iDeCo掛金の所得控除が受けられなくなります
  • 社会保険料への影響:年収によっては影響があります
  • 将来の拠出再開には要件があるため退職以外に再開できないケースも

まとめ

企業DCでマッチング拠出すると、iDeCoの掛金はストップしますが、iDeCo口座内資産は引き続き運用が可能です。掛金控除がなくなる点や再開条件などを踏まえ、自身の資産運用戦略と照らし合わせて判断することが大切です。

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