海外FXで取引を行っていると、通貨ペアによってスプレッドに大きな差があることに気づく方も多いでしょう。特にCHF(スイスフラン)関連の通貨ペアでは、表示されるスプレッド以上に実際の約定価格との差が目立つケースがあります。この記事では、CHF系通貨ペアのスプレッドが広がる理由や、MT5での表示との違い、ICMarketsをはじめとする海外FX業者での注意点を解説します。
スプレッドとは何か?改めて確認
スプレッドとは、売値(Bid)と買値(Ask)の差のことで、実質的にトレーダーが支払う手数料です。例えば、AUDCADでスプレッドが13と表示されていれば、0.01ロットで13円程度のコストということになります。
ただし、表示スプレッドは理想的な値であり、約定時に滑る(スリッページ)こともあります。特に動きの激しい時間帯や流動性が低い通貨ペアでは差が広がりやすくなります。
CHFペアでスプレッドが広がりやすい理由
CHF(スイスフラン)は、流動性が相対的に低く、かつ安全資産としての特性から、突発的なフローやリスクオフ相場で大きく動くことがあります。このため、ブローカー側がカバーリスクを回避するためにスプレッドを広めに設定することがあります。
特にAUDCHFやNZDCHFなどのマイナー通貨ペアでは、取引量が少なくボラティリティが高いため、実際の約定スプレッドが大きく変動する傾向にあります。
MT5で表示されるスプレッドと実際のズレ
MT5やMT4のチャートに表示されているスプレッドは、あくまでリアルタイムの「理論値」であり、実際に成行注文を出した瞬間の流動性・板状況・通信遅延などによって、約定価格がずれることがあります。
また、スプレッドだけでなく、スリッページ設定や注文タイプ(成行・指値・ストップ)によってもコストに影響します。特にICMarketsのようなECN業者では、マーケットの板に直接ぶつけるため、スプレッドが狭くても約定しづらい状況もあります。
実際の例:ICMarketsでAUDCHFを取引した場合
例えば、ICMarketsでAUDCHFのスプレッドが11と表示されていたにも関わらず、ポジションを取った瞬間に22の含み損になっている場合、それは実際のAsk価格が上振れしていたことや、スリッページや高速執行の遅れが原因である可能性があります。
特にCHF系のスプレッド拡大は、ロンドン・NY時間の重複帯や重要指標発表前後に頻発するため、これらの時間帯での取引は注意が必要です。
スプレッドのリスクを抑えるためにできる対策
- ① 約定力の高い業者を選ぶ:ICMarketsやTitanFXなど、実績のある業者を使う。
- ② 成行ではなく指値で対応:事前に価格を指定することで過剰なスリッページを防ぐ。
- ③ 取引時間を見極める:流動性の高い時間帯(ロンドン開始直後など)を狙う。
- ④ 取引する通貨ペアを選ぶ:EURUSDなどの主要ペアはスプレッドが安定している。
まとめ:CHF系通貨ペアはスプレッドとスリッページの理解がカギ
CHF関連の通貨ペアは、スプレッドが広がりやすく、約定時に表示スプレッドと実スプレッドに大きな差が出ることがあります。これはICMarketsに限らず、ほとんどの海外FX業者で共通する現象です。
このため、取引前にはスプレッドの実測やトレード環境の検証が欠かせません。リスクを把握し、戦略的に取引を行うことで、無駄な損失を防ぐことが可能です。

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