株式投資において、逆指値は非常に有用なリスク管理手法です。しかし、逆指値をどこに設定するか、またトリガーと指値の設定方法には悩むことも多いです。特に、夜間に設定した逆指値で売られてしまい、翌朝に株価が戻っているという経験がある方も多いのではないでしょうか。この記事では、逆指値の使い方を上手に活用するためのポイントと設定方法について解説します。
1. 逆指値とは?
逆指値とは、設定した価格に達した時点で注文が発動する注文方法です。通常の指値注文とは異なり、逆指値は株価が一定の価格を下回る(または上回る)と自動的に売り(または買い)注文が出されます。この注文方法は、損失を限定するために利用されることが多いです。
逆指値のメリットは、急な株価の変動に対応できる点です。特に、仕事中や寝ている間に価格が大きく動くリスクを避けることができます。しかし、どこに設定するかが重要です。
2. 逆指値の適切な設定方法
逆指値を設定する際に重要なのは、「どれだけの損失を許容するか」という点です。設定する価格が近すぎると、少しの価格変動で売られてしまい、無駄な損失を防げません。一方、設定が遠すぎると、損失が大きくなってしまう恐れがあります。
一般的には、株価の動きに応じて、逆指値を5%から10%程度の範囲で設定することが推奨されています。ただし、この幅は個々の銘柄のボラティリティや自分のリスク許容度によって変わります。例えば、値動きの激しい米国株の場合、5%以内に設定することで頻繁に損切りとなってしまう可能性もあります。
3. トリガー価格と指値価格の設定について
逆指値を設定する際、トリガー価格(注文を発動させる価格)と指値価格(実際に売買が成立する価格)をどのように設定すべきかも重要なポイントです。
トリガー価格と指値価格を同じに設定する場合、株価がトリガー価格に達するとすぐに注文が成立します。しかし、株価がトリガー価格を少し超えると、想定外の価格で売買が成立する可能性もあります。これを防ぐために、指値価格を少し下げた価格に設定することがあります。例えば、トリガー価格を100ドルに設定し、指値価格を99ドルに設定することで、予期せぬ急落に対する保護ができます。
4. 逆指値を設定する時間帯と相場の状況
逆指値の設定は、時間帯や市場の動きによっても影響を受けます。例えば、米国株の取引が活発な時間帯(アメリカ市場のオープン時など)では、株価が急激に変動することがあります。こうした時間帯に逆指値を設定する場合、幅を広めに設定しておくと、予期せぬ価格変動に対応しやすくなります。
また、株価の流れが一方向に進んでいる場合には、逆指値を少し広めに設定しておくことで、より長期間ポジションを保持することが可能になります。一方、相場が不安定な時期(例えば、経済指標発表後や企業決算時など)には、逆指値をもう少しタイトに設定することが有効です。
5. 逆指値設定の実例と注意点
例えば、米国株で株価が50ドルの銘柄を持っているとしましょう。もし5%の損失を許容する場合、逆指値を47.5ドルに設定します。しかし、市場が急激に動くことも考慮して、指値を47ドルに設定することで、より安定した売買が可能になります。
重要なのは、逆指値を設定することで「損失を小さく抑える」ことができる一方で、無駄な損切りを避けるために設定幅を慎重に決定することです。また、過剰に短期間で売買を繰り返すこともリスクが高くなるため、一定のルールに従い、冷静に対処することが求められます。
6. まとめ
逆指値は、株式投資におけるリスク管理の強力なツールです。しかし、設定方法を適切に選ばないと、頻繁に損切りが発生してしまうこともあります。逆指値を上手に活用するためには、自分のリスク許容度に応じた幅を設定し、トリガー価格と指値価格を慎重に選ぶことが重要です。
株初心者であれば、まずは少額で実際に試しながら、逆指値の設定方法を自分のスタイルに合わせて調整していくことが大切です。そうすることで、安定した投資ができるようになるでしょう。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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