野村證券のスマホアプリを使って資産管理をしていると、「表示される運用損益が実際より少ない気がする」「全区間にしているのに反映されていない取引がある」などの疑問を抱くことがあります。この記事では、運用損益が少なく見える主な理由と、正確に確認するための方法を詳しく解説します。
運用損益の表示は「取得情報の範囲」で変わる
野村證券のアプリでは、損益の表示は「期間」や「対象資産」によって変動します。特に「全区間」を選択していても、一部の過去データが取得対象外となっているケースがあります。
たとえば、過去に別の口座や取引チャネル(本支店・ネット専用口座など)で購入した銘柄は、「現在の表示対象」から外れている可能性があります。
反映対象外となる代表的な要因
- 移管・分離された口座での取引履歴:途中で特定口座から一般口座へ変更した場合や、NISA口座との切り替えがあると、通算表示されないことがあります。
- 古い取引が除外されている:野村證券では、システム上の制約から古すぎるデータ(例:5年以上前)を自動で反映していないこともあります。
- 一部の配当や利金が未計上:アプリの簡易表示画面では、配当金や利息収入が損益に含まれない設定になっていることもあります。
これらの状況が重なると、見た目上の損益が大きく減って表示されることがあります。
アプリの「設定」や「表示条件」を見直そう
まず確認すべきは、アプリ内の「表示期間」「口座種別」「評価損益 vs 実現損益」などの表示条件です。損益計算の起点や適用ルールを自分の意図と合わせることが大切です。
「設定」→「運用損益の表示設定」から、「実現損益を含める」「配当を反映する」などのオプションがあれば、それを有効にしてみましょう。
事例:表示されない運用益に気づいたケース
あるユーザーは、2年前に一般口座で購入したETFを売却した際に得た利益が運用損益に表示されていないことに気づきました。調べたところ、その取引が特定口座に切り替える前だったため、アプリの表示対象外となっていたのです。
このように、「全区間」という表示でも、口座横断的な集計ではないことを理解しておくことが重要です。
それでも解決しない場合はどうするか
アプリやWEBでの表示では限界があるため、最終的には「取引報告書」「年間取引報告書」などの書類で手動確認するのが確実です。
また、コールセンターやチャットサポートを活用するのも一つの手です。ただし、混雑時はつながりにくいこともあるため、平日午前中の利用がおすすめです。
まとめ:運用損益は“見え方”に左右される
野村證券アプリの損益表示は、見た目以上に複雑な条件で制御されています。
「全区間」と表示されていても、データの範囲や口座の種類、反映される収益の種類によって大きく数字が異なる場合があります。
まずは表示設定を見直し、それでも疑問が残る場合はサポートや帳票類での確認をおすすめします。
正確な資産管理の第一歩は、“見える化”の正確さから始まります。

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