株式やFXの自動売買を試すうえで、MetaTrader5(MT5)を活用する方は多いですが、「9EMAと20MAがクロスしたらアラートを鳴らすスクリプト」などがうまく動作せず、エラーが出て困っているという声もよく耳にします。この記事では、無料版AIツールで作成したMT5用スクリプトがなぜエラーになるのか、そして、どのように正しく修正すべきかを初心者にもわかりやすく解説します。
MT5スクリプトがエラーになる主な原因とは?
MT5でEAやスクリプトを動かすには、正確なMQL5構文と関数の理解が必須です。無料AIに頼っても、関数名の定義ミス、変数の初期化漏れ、インジケーター呼び出しの不整合などにより、コンパイルエラーが頻発するのが実情です。
たとえば、iMA()
やiRSI()
といった関数を使用する際に、必要なパラメータが足りない、あるいはデータ型が合わない場合、エラーになります。AIが生成したコードをそのまま貼り付けただけでは、動作しないことがほとんどです。
無料版AIでの限界と注意点
無料版のChatGPTやCopilotでは、MQL5に完全対応していないことがあり、構文エラーのあるコードが出力されることもあります。さらに、最新のMT5仕様や関数の仕様変更に対応していないケースも。
そのため、AIが生成したコードは必ず「MetaEditor」でコンパイルしてエラーをチェックし、必要に応じて手動で修正を加える必要があります。
正しいコードの例とエラーチェックのポイント
以下は、9EMAと20MAがクロスしたらアラートを出すMT5用のMQL5スクリプトの一例です(簡略化)。
int OnInit(){ EventSetTimer(60); return(INIT_SUCCEEDED); } void OnTimer(){ double ema9 = iMA(NULL, 0, 9, 0, MODE_EMA, PRICE_CLOSE, 0); double ema20 = iMA(NULL, 0, 20, 0, MODE_EMA, PRICE_CLOSE, 0); static bool crossed = false; if (ema9 > ema20 && !crossed) { Alert("9EMA crossed above 20MA"); crossed = true; } if (ema9 < ema20) { crossed = false; } }
このように、EventSetTimer()
とOnTimer()
を活用して定期的にクロスを監視し、状態管理用のフラグを使ってアラートが出続けるのを防ぎます。
RSIが30を下回ったらアラートを出すには?
こちらも似たようにiRSI()
関数を使用します。例。
double rsi = iRSI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0); if (rsi < 30) { Alert("RSI is below 30!"); }
ポイントは、パラメータが正しいか、チャートが適切に選ばれているか、インジケーターの期間が意図通りかを確認することです。
エラーを乗り越えるための学習と対策
MT5のスクリプト作成では、AIだけに頼らず、自分でもMQL5のドキュメントやチュートリアルを読み込むのが重要です。公式の MQL5ドキュメント やフォーラムなどを活用しましょう。
また、AIが提示したコードをそのまま使うのではなく、「なぜこのコードが必要なのか」を理解しながら読み解く姿勢が、上達の鍵になります。
まとめ:無料AIを使ったコードも「自分の理解」が成功の鍵
AIはスクリプト作成の強力なサポーターではありますが、100%正確ではないため、エラーの修正や調整は避けて通れません。無料版でも十分に役立ちますが、それを使いこなすには基本的な知識が求められます。
自分で学びながら試行錯誤することで、スクリプト作成の力も徐々に身についていきます。諦めず、着実に進めていきましょう。

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