仮想通貨やゴールド、外国為替(FX)において「どれだけ動けばいくら儲かるか?」という損益計算は、初心者にとって難解に思えるかもしれません。特に、ビットコイン(BTC/USD)やゴールド(XAU/USD)、イーサリアム(ETH/USD)などのCFD取引では、ロットサイズや取引所の仕様によって1pipsの価値が変わります。この記事では、実際に1万円のポジションで値が動いた場合の損益計算について、事例を交えながら解説します。
FXやCFDにおける「pips」の意味とは
「pips(ピップス)」とは、金融商品の価格変動を示す最小単位です。たとえば、USD/JPYが140.00から140.10になった場合は「10pips」上昇したことになります。
しかし、仮想通貨やゴールドなど、為替以外のCFD商品では1pipsの定義や損益計算の単位が異なるため、商品ごとに理解することが重要です。
BTC/USD(ビットコインドル)のpipsと損益の目安
多くの国内FX業者では、ビットコインの1ロット(1BTC)を基準に損益計算されます。仮に0.01BTCのポジションを1万円相当で持ったとすると。
- BTCが10ドル動いた場合:0.01BTC × $10 = $0.10(約15円)
- 1,000円の利益を得るには:BTCが1000ドル動く必要あり(0.01BTC × $1000 = $10 ≒ 1,500円)
つまり、10pips($10)で1,000円の利益が出るわけではない点に注意しましょう。ポジションサイズとレバレッジで損益は変化します。
XAU/USD(ゴールドドル)の損益の計算方法
ゴールドのCFDは、通常「1ロット = 100オンス」で設定されており、1pips(= $0.01の価格変動)で$1の損益になります。1ドル動けば100pips($0.01 × 100 = $1)なので。
- 1ロット保有中に1ドル動く:$100の利益または損失
- 1万円相当の小ロット(例:0.1ロット)で保有:$10(≒1,500円)の損益
したがって、「1ドル動けば1000円の利益になるかどうか」はロットサイズに依存します。
ETH/USD(イーサリアムドル)の場合はどうか?
ETH/USDの損益計算もBTCと同様で、保有量と価格変動幅によって決まります。1ETHが$3,000だとして、1万円相当=約0.0025ETHを保有していると仮定すると。
- ETHが100ドル動いた場合:0.0025ETH × $100 = $0.25 ≒ 約37円
このように、同じ「100ドル動く」という条件でも、通貨ペアによって損益は大きく異なります。特に少額ポジションの場合、変動幅が大きくないと利益も限定的になります。
まとめ:pipsと損益は「通貨ペアとロット」で決まる
・BTC/USDは1BTC基準、少額では大きく動かないと利益は少ない
・XAU/USDは1ロット=100オンス、pipsと損益が分かりやすい
・ETH/USDも保有量に応じて損益が小さいことが多い
つまり、「何pipsでいくら儲かるか?」を判断するには、保有ロットと価格単位の両方を理解することが不可欠です。少額で利益を狙う場合には、レバレッジの活用とリスク管理を慎重に行いましょう。

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