「自分だけが損している気がする」「タイミングが悪すぎてツイてない」──そんな思いを抱えながらFXや自動売買(EA)に取り組んでいる方は少なくありません。たまたま負けが続いたとしても、それが“疫病神”だからとは限りません。実は、勝てない理由には共通する「思考のクセ」や「行動パターン」があることが多いのです。今回は、そのような悩みを解消するヒントを紹介します。
勝てない原因を“運”にしてしまっていないか
連敗や不調が続くと、自分が「運が悪い」「タイミングが悪い」と感じてしまうのは自然なことです。しかし、長期的な結果に運はそれほど大きく影響しません。特にEA(自動売買)のようにルールが固定されている場合、一時的なドローダウンを感情で判断して止めてしまうことが、むしろ損失の原因になっている可能性があります。
たとえば、EAを稼働させてすぐに損失が出ると「やっぱり自分が入ると負ける」と思いがちですが、統計的に見れば、エントリータイミングによって初期損失が発生するのは自然な現象です。
EAの成績を過信しすぎていないか
YouTubeなどで紹介されているEAの中には、過去の成績だけを切り取って見せているケースも多くあります。バックテストがきれいでも、リアル運用で同じパフォーマンスが出るとは限りません。
とくに市場が大きく変動する時期(例:金利政策変更・戦争・経済危機など)には、EAが過去のロジック通りに機能しないこともあります。EAの本質は“アルゴリズム”であり、そのルールが今の相場に合っているかどうかを見極める目が必要です。
「やめ時」がわからない心理に注意
損失が続いたときにEAを止めたくなる気持ちはわかります。しかし「止めたらまた勝つかもしれない」と感じてしまうのは、ギャンブル依存の心理に似ています。
このようなときは、「事前に決めた損切り基準(例:最大ドローダウン10%で停止)」や「期間(例:1ヶ月単位で成績を評価)」といったルールを設定することで、感情による判断を避けることができます。
小さな成功体験を重ねる戦略へ切り替える
EAに任せきりにするより、自分でも裁量トレードや検証を重ねて経験値を積むことで、より精度の高い判断ができるようになります。たとえば、次のような小さな成功体験を意識してみてください。
- 月単位でプラスに終わったトレードを日記に残す
- ロットを抑えて勝ちパターンを確認する
- 自作の検証環境でEAのロジックを再評価する
このような取り組みを通じて、他人任せのトレードから脱却し、自信と客観性を持てるようになります。
メンタルケアも資産の一部
「自分だけ負けている」と感じる状況は、精神的に非常に辛いものです。ですが、投資の世界では“メンタル資産”も極めて重要です。気分の落ち込みや不安感が強いときは、一度相場から距離を置くことも戦略のひとつです。
トレードから離れてウォーキングや瞑想を取り入れるだけでも、思考がクリアになり、次の判断が前向きになります。
まとめ:大切なのは“自分のルールを持つこと”
勝てない原因を運やタイミングのせいにしたくなる気持ちは誰にでもあります。しかし、実際には「自分の行動・判断・準備」が結果を左右している場合がほとんどです。
EAに頼るなら、そのロジックの理解・運用ルール・停止基準を明確にすることで安定した成果に近づけます。何よりも「自分が疫病神なのではないか」と思ってしまう前に、少しだけ立ち止まって振り返る習慣こそが、勝てるトレーダーへの第一歩です。

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