FX初心者にとって「ロングポジション」や「損切り設定」は混乱しやすいポイントです。特に、エントリーした価格より下の数値に近づくほど含み損が増えるという現象や、ストップロス(SL)の設定に不安を感じる方も多いでしょう。この記事では、実例を交えながら、ロングエントリーと損切りの仕組みをやさしく解説します。
ロングポジションとは?仕組みをまず理解しよう
「ロング」とは、将来的に価格が上昇すると見込んで買いから入る取引のことです。たとえばUSD/JPYを148.750でロングした場合、それは「148.750円で米ドルを買った」という意味になります。
したがって、価格が上がれば利益が出ますが、価格が下がると含み損が出る仕組みになります。つまり、エントリー価格よりも下に相場が動くとマイナスになるのは自然なことなのです。
例:148.750ロングで148.250に近づくとどうなる?
たとえば、あなたが148.750でロングしているときに、現在の価格が148.500になっていると、0.250円分の含み損になります。ロットサイズが1万通貨であれば、損失は約2,500円です(0.250×10,000=2,500)。
さらに価格が148.250に近づくと、損失は5,000円(0.500×10,000)程度となり、「損切りライン」が目前ということになります。これはFXにおいて極めて標準的な動きですので心配は不要です。
損切り設定(SL)はそのままで問題ない?
ストップロス(SL)は、損失を限定するために非常に重要な設定です。「148.750ロング、148.250割れで損切り」の場合、SLに「148.250」を入力しておくことで、価格が148.250を下回った瞬間に自動で決済が行われ、損失が確定されます。
これはリスク管理の観点から非常に健全な戦略であり、SLに148.250を入れること自体には全く問題はありません。ただし、スリッページや指標発表時の急変動時は、設定価格より悪いレートで約定する可能性もある点に注意しましょう。
含み損が出ているのは正常な状態なのか?
FX取引では、ポジションを保有している限り、含み益も含み損も常に変動します。利益が出ていない状態でも、それはまだ「確定損」ではなく、あくまで「評価損」の段階です。
損切りラインに達するまではあくまで戦略の一部として想定内の動きであり、問題はありません。損失を確定しない限り、資金は保持されており、あらかじめ設定した戦略に従うことが重要です。
補足:SLとTPの使い方を見直して安定したトレードを
SL(ストップロス)に加え、TP(テイクプロフィット:利益確定)も同時に設定しておくことで、感情に左右されないトレードが可能になります。たとえば、「148.750ロング、148.250SL、149.250TP」のようにすれば、明確な利幅とリスク幅を持った計画的なトレードが実現できます。
このように、エントリーと同時に出口戦略(利確・損切り)を組み込んでおくことは、安定した長期的な勝率向上に大きく貢献します。
まとめ:エントリー価格より下なら損失、それがFXの基本
「148.750ロングで148.250に近づくほどマイナスになる」のはFXの基本構造として正しい理解です。含み損は価格の動きによって生じるもので、損切りライン(SL)を正しく設定していれば問題はありません。
取引ごとに明確な戦略を持ち、感情ではなくルールに基づいて判断を行うことが、継続的に利益を上げるための鍵です。安心して取引に臨むためにも、基本的な原則をしっかり押さえておきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント