楽天証券の「ゼロコース」は、国内株式取引の手数料が無料となる魅力的なプランです。しかし、この手数料無料の適用には特定の条件があり、特に注文方法によっては手数料が発生する可能性があります。この記事では、「ゼロコース」の手数料無料条件と、寄成(よりなり)注文を利用する際の注意点について詳しく解説します。
「ゼロコース」の手数料無料条件とは
「ゼロコース」では、国内株式の現物取引および信用取引において、約定代金にかかわらず取引手数料が0円となります。ただし、手数料無料の適用には以下の条件が必要です。
- SOR(スマート・オーダー・ルーティング)の利用
- Rクロス®の利用
これらのシステムを利用することで、最良の市場での約定が可能となり、手数料無料の恩恵を受けることができます。
SOR(スマート・オーダー・ルーティング)とは
SORは、複数の市場から最良の価格を自動的に選択し、注文を執行するシステムです。これにより、投資家はより有利な価格で取引を行うことが可能となります。楽天証券では、SORの利用が「ゼロコース」の手数料無料の条件となっています。
Rクロス®の概要
Rクロス®は、楽天証券が提供する社内取引システムで、いわゆるダークプールに該当します。投資家同士の売買注文をマッチングし、対当する注文があれば、金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させる仕組みです。Rクロス®の利用も、「ゼロコース」の手数料無料の条件となっています。
寄成注文と手数料の関係
寄成(よりなり)注文は、取引開始時の寄付価格での約定を目的とした注文方法です。しかし、寄成注文ではSORの利用ができません。楽天証券の公式情報によれば、SORの利用ができない注文形態では、「ゼロコース」の手数料無料の適用外となる可能性があります。
つまり、寄成注文を利用した場合、手数料が発生する可能性があるため、注意が必要です。
手数料を回避するための対策
手数料を回避するためには、以下の対策が有効です。
- 注文時にSORの利用が可能な注文方法を選択する
- 寄成注文を避け、成行注文や指値注文を利用する
- 注文前に、選択した注文方法がSORおよびRクロス®の利用条件を満たしているか確認する
これらの対策を講じることで、「ゼロコース」の手数料無料の恩恵を最大限に活用することができます。
まとめ
楽天証券の「ゼロコース」は、国内株式取引の手数料が無料となる魅力的なプランですが、手数料無料の適用にはSORおよびRクロス®の利用が必須となります。特に、寄成注文ではSORの利用ができないため、手数料が発生する可能性があります。注文方法を選択する際には、これらの条件を十分に理解し、手数料の発生を回避するよう注意しましょう。

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