近年、仮想通貨の取引を利用した詐欺が急増しており、特に初心者や「友人からの紹介」で始めるケースは要警戒です。中でもUSDT(テザー)などのステーブルコインを利用した投資話には、詐欺的な手口が多く見られます。この記事では、bitbankなどの国内取引所の口座開設をきっかけに起こり得る詐欺の流れと対処法について、実例を交えて詳しく解説します。
なぜbitbankなどの口座開設を促されるのか?
詐欺グループは、自分たちが完全に管理できる海外サイトなどに直接資金を送らせるのではなく、まずは信用のある国内取引所(例:bitbank)で仮想通貨を購入させます。これにより被害者に安心感を与え、警戒心を下げるのが狙いです。
bitbankは金融庁に登録された正式な取引所ですが、その信頼性を詐欺師が悪用して「大丈夫、ここなら安全だよ」と言い、本人に購入させたUSDTを指定されたウォレットアドレスに送らせるよう誘導します。
よくある詐欺の展開パターン
1. 口座開設→USDT購入→送金指示
友人やSNSの知人が「短期投資で稼げる」と話を持ちかけ、bitbankなどでUSDTを購入させ、送金させます。送金先は詐欺グループが用意したウォレットです。
2. 独自プラットフォームへのログイン
送金後、「このプラットフォームで運用状況が確認できる」と言われ、ログイン用のサイト(偽装された投資サイト)にアクセスさせられますが、ここで表示される資産は偽物の数字です。
3. 出金できない、サポートが逃げる
出金を申し出ると「税金を先に支払ってください」などの理由でさらに送金を求められることもあります。最終的にはサポートや友人との連絡が取れなくなり、資金を失います。
友人関係やSNSからの勧誘は特に注意
詐欺グループは、「稼いでいる友人」や「紹介でしか入れない」といった人間関係や限定感を巧みに使って信頼を得ようとします。実際には友人自身も騙されているケースや、詐欺の片棒を担がされている場合もあります。
特に「利益が出た」「出金もできた」などの証拠を見せてくることもありますが、これは偽装されたサイトで表示されているだけのことがほとんどです。
仮想通貨詐欺かどうかを見抜くチェックポイント
- USDTなどを個人のウォレットや海外取引所に送るように言われる
- 投資プラットフォームが国内登録業者ではない
- 「必ず儲かる」「元本保証」などの言葉が使われている
- 紹介者が執拗に勧めてくる
- 出金しようとすると追加費用を求められる
これらが当てはまる場合は、非常に高い確率で詐欺の可能性があります。
万が一詐欺だと感じたらどうするべきか
もし不安を感じたら、警察のサイバー犯罪相談窓口や、金融庁の相談窓口に連絡しましょう。実際に送金してしまった場合は、bitbankのサポートにも早急に問い合わせてください。
また、取引内容やLINEのやり取り、振込記録などは証拠として保存しておくことが重要です。仮想通貨は送金先が追跡可能な場合もあり、被害回復の糸口になることがあります。
まとめ:仮想通貨投資は「信頼できる情報源」から始めよう
bitbank自体は信頼できる取引所ですが、その仕組みを悪用した詐欺が横行しているのが現実です。投資の話を持ちかけてくる人物がどれだけ親しい人であっても、口座開設や送金を促す行為には慎重に対応する必要があります。
仮想通貨に限らず、「おいしい話には裏がある」という基本を忘れず、自衛意識を持って資産を守りましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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