株式市場において「メジャーSQ(特別清算指数)」は、投資家やトレーダーにとって重要な節目となるイベントです。しかし、米国との時差やその影響を正確に理解していないと、売買タイミングを誤ってしまうこともあります。この記事では、日本時間におけるメジャーSQの発生時刻や、売買行動への影響、注意すべきポイントについて解説します。
メジャーSQとは?その意味と発生タイミング
「SQ(Special Quotation)」は、株価指数先物およびオプション取引における清算価格を指します。特に、3月・6月・9月・12月の第2金曜日に発生するのが「メジャーSQ」で、株価指数先物とオプションの清算が同時に行われるため、通常よりも取引が活発になる傾向があります。
日本においては、メジャーSQ当日の午前9時の寄付(よりつき)におけるTOPIXおよび日経225構成銘柄の価格をもとに、SQ値が算出されます。
メジャーSQの日本時間における正確なスケジュール
日本のメジャーSQは、毎年3月・6月・9月・12月の第2金曜日の午前9時です。この時間に合わせてSQ値が確定します。
たとえば、2025年6月の場合は、6月13日(金)午前9時がSQの発生時刻となります。したがって、日本時間で金曜日の午前中は、まだ「通過前」と言えます。午前9時を過ぎると、SQ通過後となり、売買が一段落する傾向があります。
SQ前後での相場の動きと投資家の行動傾向
メジャーSQ前は、先物・オプション取引の建玉整理やヘッジ目的の売買によって相場が荒れることがあります。特に前日の木曜日(いわゆる“前日引け”)は、市場が警戒モードに入ることが多く、大口投資家のポジション調整も見られます。
一方で、SQ通過後の金曜午前は、安心感から買いが入ることもあります。ただし、材料次第で波乱の展開もあるため油断は禁物です。
米国市場との関係と時差の影響
米国市場でも「クアドラプル・ウィッチング」と呼ばれる4つのデリバティブが同時に満期を迎える日があり、これも日本市場に影響を与える場合があります。ただし、米国のメジャーSQは日本時間で翌土曜日の早朝に発生するため、日本の金曜日の夜間取引で反映されます。
そのため、日本のメジャーSQは日本時間の午前9時、米国のメジャーSQは日本時間の翌日未明というように、時差を踏まえて理解することが重要です。
メジャーSQ通過後の相場はどう動くか
SQ通過後は、しばらく売買が落ち着き、ボラティリティ(値動きの激しさ)が低下する傾向にあります。ただし、金融政策や経済指標などの外部要因が重なった場合には、通過後も大きな値動きが出ることもあります。
投資家は、金曜午前9時以降が「通過後」であることを正しく認識し、安易なエントリーを避け、リスク管理を徹底しましょう。
まとめ:メジャーSQは「金曜午前9時」までが勝負
日本のメジャーSQは、第2金曜日の午前9時の寄付で確定します。金曜日の日中であっても、午前9時前ならまだ「通過前」となります。相場はその前日から大きく動くこともあり、木曜引けまでに売買を終える投資家も多くいます。
正確な時間を把握し、時差や市場の動きにも注意を払うことで、メジャーSQを活用した戦略的な取引が可能になります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント