株式の現物取引では、売却時でも「残高不足」と表示されることがあります。特に松井証券を利用している場合、原因が複数考えられるため、初心者の方には混乱を招くことも。本記事では、その理由と具体的な対処法について詳しく解説します。
現物売りなのになぜ「残高不足」となるのか
本来、現物株の売却は株式を保有していれば可能なはずですが、松井証券では売却時にも一定の現金残高が必要になるケースがあります。
主な理由としては以下の通りです。
- 売却に伴う手数料の引き落とし分が口座にない
- 翌日以降に信用取引や入出金予定があり、拘束中の資金がある
- 特定口座と一般口座の区分により資金が分かれている
松井証券の手数料と残高要件
松井証券では、手数料体系がボックス型(1日の約定代金合計で決まる)になっており、約定代金が50万円以下なら手数料は無料です。しかし、手数料が発生する場合、その分を引き落とすための現金が必要になります。
たとえば、約定代金が100万円を超えると1,100円(税込)の手数料がかかるため、最低でもそれ以上の現金残高が必要になります。
よくある原因別の対処法
1. 手数料不足:小額でも構わないので、証券口座に現金を入金することで解決できます。
2. 拘束資金:前日や当日に信用取引をしていた場合など、反映までにタイムラグがある場合もあります。時間を置いて再試行するか、拘束中の資金状況を確認してください。
3. 口座区分の問題:特定口座内に資金があるか、一般口座と分離されていないかを確認しましょう。特定口座に現金が不足していると、売却ができないこともあります。
ログインして確認すべきポイント
松井証券の「資産状況」メニューで、以下の点をチェックしましょう。
- 「現金残高」欄に手数料相当の金額があるか
- 「拘束金額」が多くなっていないか
- 取引予定表や注文履歴に未決済が残っていないか
これらの項目を確認することで、原因を特定しやすくなります。
取引前のチェックリスト
取引ミスを防ぐためにも、以下の点を事前にチェックする習慣をつけましょう。
- 現金残高と拘束金額の確認
- 約定予定の売却金額に手数料がかかるか
- 直近の取引履歴に未反映分がないか
これらの確認を怠ると、意図せず取引が制限されることになります。
まとめ:困ったらサポートセンターも活用しよう
「残高不足」の表示に戸惑うことがあっても、焦らず落ち着いて原因を特定することが大切です。どうしても解決しない場合は、松井証券のサポートセンターに連絡するのも一つの手です。電話やチャットで丁寧に対応してもらえます。
現物売却であっても、少額の現金残高は必ず必要です。次回の取引では、事前に資金状況を確認してスムーズに取引できるように準備しましょう。

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