トレードの世界では、「そんな手法で勝てるわけがない」と一笑に付されるようなシンプルな戦略でも、磨き続ければ立派な武器に変わることがあります。実際に勝っているトレーダーの多くは、他人が見向きもしない手法を徹底的に研究し、検証し、自分流にアレンジして結果を出しています。本記事では、どんな手法でも武器に変えるための視点や磨き方、実践例を紹介します。
『手法の優劣』よりも『使い手の熟練度』がカギ
多くの人が勘違いしがちですが、勝ちやすさは「手法」そのものではなく、それをどれだけ深く理解し、正確に使いこなせるかにかかっています。たとえば、移動平均線だけを用いた手法でも、エントリー条件・トレンド判断・利確/損切の設定を突き詰めれば、非常に有効な戦術となり得ます。
「それっぽく見えない=勝てない」と思い込む前に、自分がその手法をどれだけ練習し、実践に落とし込んでいるかを見直してみましょう。
ダメな手法に見えても、磨けば武器になる理由
一見非効率に見える手法も、以下のような工程を経て磨くことで、精度が大きく向上します。
- 過去検証でエントリーポイントの傾向を抽出
- ロット管理やリスク許容幅を数値化
- 勝ちパターンと負けパターンを明確に分類
- 心理状態とセットで記録し、癖を自覚
これらを日々続けることで、たとえ“うんこ手法”と呼ばれるような戦略でも、再現性のある勝ち方が見えてきます。
多くの人が“磨く作業”をやらない理由
なぜ多くの人が手法を磨ききれずに終わってしまうのでしょうか?主な理由は以下の通りです。
- すぐ結果を求めて諦める(検証前にやめる)
- 他人の手法がよく見えて浮気する
- ルール通り実行せず裁量に逃げる
- PDCAが回っていない(検証→改善の流れがない)
つまり「勝てない手法」ではなく、「完成まで育てきれない」ことが敗因なのです。
実例:RSIとローソク足のみで勝てるようになったケース
あるトレーダーは「RSI+陽線/陰線」だけという非常にシンプルなルールから始めました。最初は勝率が低かったものの、数百回の検証とトレードノートで反省点を洗い出し、
- トレンド時には見送る
- ダイバージェンスのみ狙う
- 利確幅は固定、損切は直近高安
といった改善を加えたことで、勝率60%超・リスクリワード1:1.5の戦略に昇華させたのです。
重要なのは「この手法が最強」というよりも、「使い手が徹底的に磨き上げたこと」です。
“ダサい手法”ほど伸びしろがある
意外にも、誰もが避けるような古典的・単純な手法の方が、磨けば磨くほど「自分だけの必勝法」に変化します。むしろ複雑で難解な戦略ほど、再現性が低く使いこなすのが難しいという落とし穴もあります。
「人がバカにする手法は、自分だけのブルーオーシャン」と捉える視点が、継続と成功のモチベーションになります。
まとめ:勝てないのは手法のせいじゃない、自分が磨いていないだけ
トレードにおいて、どんな手法も使い手次第で武器に変わります。重要なのは、検証→実行→改善→定着というサイクルを地道に回すことです。
一見くだらないと思える手法でも、あなたの努力次第でキラリと光る“最強戦術”に育てることが可能です。「ダメな手法だから勝てない」のではなく、「磨いていないから勝てない」ことに気づいた瞬間から、トレードは変わり始めます。

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