海外ETFと投資信託の買付方式の違いとは?SBI証券での実例を交えて解説

株式

投資初心者やこれから海外ETFへの投資を考えている方にとって、”なぜオルカンは1万円でぴったり買えるのに、VYMなどの海外ETFはそうならないのか”という疑問は非常に重要です。この記事では、SBI証券を例に、海外ETFと投資信託の買付方式の違いについてわかりやすく解説します。

投資信託(オルカンなど)の買付方法は金額指定

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))のような投資信託は、一般的に「金額指定」で購入できます。たとえば1万円分を指定すれば、その時点の基準価額をもとに自動的に購入口数が計算され、端数まで反映されます。

これにより、1円単位での投資が可能となり、無駄なく予算通りに資産形成が進められるのが特徴です。つみたてNISAでもこの仕組みが使われており、初心者にも扱いやすいといえるでしょう。

海外ETF(VYMなど)の買付方法は株数指定

一方、VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)などの海外ETFは「株数指定」での購入になります。つまり、1株、2株という単位での取引となり、購入価格はそのときの市場価格×株数+手数料です。

たとえば、VYMの価格が120ドルだとすると、1株買うだけで約1万8000円(為替や手数料含む)必要になることがあります。1万円では端数分の株式は買えないため、ぴったりの買付ができないというわけです。

SBI証券での具体的な買付画面の違い

SBI証券の買付画面でもこの違いは明確です。オルカンの場合、”金額指定”で1,000円や10,000円といった入力が可能です。購入後には、指定金額で買えた口数が表示されます。

対してVYMなどのETFは、”株数指定”での入力が求められ、金額を直接指定することはできません。為替手数料や約定レートによっても実際に必要な金額が変動します。

米国ETFはどのくらいの金額から買えるの?

米国ETFは基本的に1株単位での購入になります。銘柄によっては1株数十ドルのものもあり、例えばVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は約100ドル前後で買えるため、初心者向きです。

ただし、VTIやVOO、SPYDなどは価格がやや高めで、為替レートが円安の場合は1株でも1万8000円以上になることがあります。そのため、少額投資にはややハードルが高い側面があります。

ETFでも少額投資は可能?S株やドル建て定期買付の活用

SBI証券では海外ETFの定期買付サービスを利用することで、ドル建てでの積立投資が可能になります。ただし、この場合も1株単位での購入であるため、”金額ぴったり”では買えません。

日本株で言うところのS株(単元未満株)のように、ETFの一部だけを買うということはできない仕組みです。少額で定期的に買いたい場合は、1株あたりの価格が安いETFを選ぶのが現実的です。

まとめ:目的に応じて使い分けるのがベスト

オルカンなどの投資信託は、金額指定で柔軟に投資が可能であり、つみたてNISAなどに最適です。一方、VYMなどの海外ETFは株数指定での取引になるため、ある程度まとまった資金が必要です。

「毎月きっちり1万円で積立したい」なら投資信託、「高配当狙いでETFを保有したい」なら海外ETFと、目的に応じて選択することが重要です。どちらにもメリットがありますので、自分の投資スタイルに合わせて活用しましょう。

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