旧つみたてNISAでの資産運用:評価額の増加と口数の変化を正しく理解しよう

資産運用、投資信託、NISA

旧つみたてNISAで投資を始めた方の中には、投資信託の評価額が上がっていることに喜びつつ、「その利益は何に起因するのか?」や「今後口数は増えるのか?」といった素朴な疑問を抱く方も多いはずです。本記事では、旧つみたてNISAにおける投資信託の評価額と口数の関係、そして20年非課税運用の意義について詳しく解説します。

つみたてNISAの利益の正体は「基準価額の上昇」

つみたてNISAで購入した投資信託の価値は、「基準価額 × 口数」で決まります。ここで言う「利益」とは、基準価額が購入時より上昇したことによって、評価額(時価)が投資額を上回っている状態を指します。

たとえば2023年にS&P500連動型の投資信託を40万円分積み立て、現在の評価額が50万円になっている場合、その差額の10万円は基準価額の上昇によってもたらされた利益です。

一度購入した口数は基本的に増えない

投資信託の「口数」は、購入時の基準価額に応じて決まり、それ以降は特別な処理(分配金再投資など)をしない限り増減しません。したがって、2023年に購入した口数は、そのまま保持され続けるのが基本です。

毎月積立などで購入を継続すれば新たな口数は増えますが、すでに購入済みの分は価格が上がっても口数は変わりません。

20年間の非課税運用の意味とは?

旧つみたてNISAでは、購入した年から最長20年間、売却益や分配金に対する税金が非課税になります。これは大きなメリットであり、複利の効果を最大限に活かすためにも長期保有が推奨されています。

仮に2023年に購入した投資信託が2043年に倍以上に成長していたとしても、その売却益は非課税で手元に残ります。これが「つみたてNISAの本当の価値」と言えるでしょう。

実例で理解する:投資額40万円→50万円になった背景

項目 内容
投資元本 400,000円
購入時基準価額 10,000円
購入口数 4万口
現在の基準価額 12,500円
評価額 500,000円

この例のように、口数は変わらず、基準価額が上がったことで資産価値が増加していることが分かります。

注意すべき点:分配金の扱いと再投資設定

投資信託の中には分配金を出すタイプもありますが、再投資型に設定されていれば分配金が自動的に再投資され、その分の口数が増えることになります。しかし、旧つみたてNISAでは分配金を受け取る方式を選ぶこともでき、その場合は口数は増えません。

設定によって将来のリターンが変わるため、再投資設定の有無を確認しておくことが重要です。

まとめ:利益の源と今後の戦略を理解しよう

  • 旧つみたてNISAでの利益は、主に「基準価額の上昇」による
  • 一度購入した口数は基本的に増えない(再投資型を除く)
  • 20年間の非課税メリットを活かすためには、長期保有が有効
  • 再投資設定や口数の考え方を理解しておくことが、安心運用の鍵

つみたてNISAは「知らないうちに得をしている」制度ですが、仕組みを理解しておくことでさらに納得して運用を続けることができます。

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