最近NISAを利用して積立投資を始めた方から、資産が増えても使えないのでは意味がないのでは?という質問をよく耳にします。さらに、NISAでの利益部分の売却制限や再投資についても不明な点が多いようです。この記事では、NISAの仕組みと積立投資の運用方法について解説し、再投資のプロセスや、資産が使えない理由についても詳しく説明します。
NISAの仕組みと制限
NISA(少額投資非課税制度)は、株式や投資信託などに投資を行う際に、一定の投資額に対して利益が非課税となる制度です。最近始めた方も多いかもしれませんが、NISAにはいくつかの制限やルールが存在します。特に、売却の際に「利益分だけではなく元本からも合わせて売却する必要がある」という点については、NISA口座内での利益の取り扱いに関する重要なルールです。
例えば、NISAで積立をしている場合、利益が出たとしても、その利益を売却する際には、元本と利益を合わせて売却しなければならないケースがあります。このようなルールが設定されているのは、NISAの非課税枠を最大限に活用するための制度的な制限です。
再投資の仕組みと運用方法
NISA口座内で売却した資産の再投資についてですが、基本的に、NISA内で売却後に残った資産が自動的に再投資されることはありません。再投資は投資家が手動で行う必要があります。
例えば、S&P500やオルカン(オール・カントリー・インデックス)など、毎月一定額を積立ている場合、その積立額で購入した株式や投資信託を売却した後、その売却益を元手に新たな投資を行うことができます。ただし、この再投資は自動では行われず、あなたが改めて新たな投資商品を選ぶ必要があることを覚えておきましょう。
「資産はあるが使えない」という人の理由
「資産はたくさんあるが使えない」といった状況は、実際に多くの投資家が抱える悩みです。この場合、資産が増えてもその資産を生活費や投資以外に使っていないということになります。
これは、例えば株式や投資信託などで利益を得ても、その利益を引き出して現金化せずに、再度積立てに回している場合や、運用資産が増えているものの、現金として手元に残さない状態です。NISAのような投資枠内で非課税で積み立てを続けていると、税金を気にせず資産を増やせる一方で、手元に現金がないという状況が発生することもあります。
今後の投資方針と無理なく続けるためのポイント
「S&P500、オルカン、ゴールドに毎月5,000円ずつ入金している」とのことですが、無理なく続けるためには投資額を自分のライフプランに合わせることが重要です。特に、株の売買を今後2〜3年予定しないのであれば、短期的な売却を考えず、長期的な視点での積立を重視するのが理想的です。
また、積立投資では定期的な見直しも大切です。毎月の積立額を増やす、投資対象を見直す、運用状況を定期的に確認するといった小さな調整を行いながら、投資の習慣を続けることが大切です。
まとめ
NISAでの積立投資は、税金面でのメリットを享受しながら長期的に資産形成を行うための有効な方法ですが、利益部分だけではなく元本も一緒に売却する必要があることを理解しておくことが大切です。また、再投資は自動で行われるわけではないため、売却後に改めて投資を行うことが求められます。
「資産があるが使えない」という状況は、運用資産が増えても現金化していない状態に由来しています。自分のライフプランに合わせた投資方針を設け、無理なく続けていくことが、将来の安定した資産形成につながります。

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