LINE副業から誘導された暗号資産サイトは危険?100万円に達しても引き出せない典型的な詐欺の見分け方

資産運用、投資信託、NISA

最近SNSやLINEを通じて「簡単に稼げる副業」と称して暗号資産投資に勧誘される事例が急増しています。とくに若年層や投資初心者がターゲットとなるケースが多く、100万円に達したと見せかけて実は引き出せない“架空の資産”であることも少なくありません。本記事では、そうした暗号資産詐欺の特徴と、騙されないためのチェックポイントを解説します。

LINE副業からの投資サイト誘導に注意

「LINEで知り合った人にすすめられて副業を始めた」「紹介されたサイトで取引したらどんどん資産が増えた」──こうした話は一見魅力的に聞こえますが、多くは詐欺グループによる手口です。彼らは親切なふりをして信頼を得たうえで、不正な投資サイトに誘導します。

特に「サイトの表示上は利益が出ているが、いざ出金しようとすると理由をつけてできない」ケースが多発しています。例えば、「出金には高額な税金が必要」「本人確認手数料を払って」などと言われるのが典型です。

100万円に到達しても実際は出金できない?

多くの被害者は、「最小交換単位に達したので出金できると思った」と語ります。しかし、実際にはその「利益」はサイトの中だけで表示されている“画面上の数字”にすぎず、出金手続きをすると必ず別の支払いを要求される仕組みです。

たとえば、出金申請後に「日本円に換金するための費用」や「システム手数料」などが突然請求される場合は、高い確率で詐欺サイトです。

信頼できる暗号資産業者の見分け方

  • 日本国内で金融庁に登録されているか(登録事業者かを確認)
  • 公式サイトのURLが「https://」で始まり、企業情報がしっかり明記されているか
  • カスタマーサポートの連絡先が実在する電話番号・住所であるか
  • Googleで検索したときに「被害報告」や「詐欺」のキーワードが多数出てこないか

「出金には先にお金が必要」と言われた時点で、99%詐欺を疑ってください。

実際の詐欺事例とその結末

ある20代女性は、LINEで知り合った相手から「副業として資産運用を手伝う」と言われ、紹介されたサイトに10万円を入金。その後、サイト上で資産が100万円まで増えたと表示されましたが、出金手続きの際に「35万円の手数料」を求められ支払ったものの、以後連絡が取れなくなりました。

このように、最初は少額でも、追加請求が次々と来て最終的に大きな被害額になるケースが多いのです。

もしすでに登録・送金してしまったら

・すぐにそのサイトやアプリからのログインをやめ、情報を保存する(URL、画面キャプチャなど)
・警察(サイバー犯罪窓口)や消費生活センターに相談する
・もし資金を送金していた場合は、振込先口座情報を元に金融機関にも報告する

警察庁|サイバー犯罪対策
全国の消費生活センター検索

まとめ:副業で甘い話には要注意

「すぐに儲かる」「資産が急に増えた」という話は、冷静に考えればリスクが高すぎます。特にLINEなどのSNSで知り合った人物から誘導されるサイトは、非常に高い確率で詐欺です。怪しいと感じたら、すぐに相談窓口に連絡し、これ以上の被害を防ぎましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました