トレール注文(トレーリングストップ)は、利益を伸ばしつつ損失を限定できる高度な注文方法として、FX市場では多くの取引アプリで一般化しています。一方で、先物・オプション取引においては、対応している業者やアプリが限られているのが現状です。この記事では、先物OP取引でトレール注文が可能なアプリや証券会社、対応機能の特徴をわかりやすく紹介します。
トレール注文とは?メリットを再確認
トレール注文とは、あらかじめ設定した価格差を維持しながら、相場が有利な方向に動いた場合にストップ注文価格が自動的に追随する仕組みのことです。
たとえば、買いポジションで価格が上昇すると、トレール幅に応じてストップ注文価格も上がっていきます。これにより、含み益を確保しながら損切りラインを自動調整できるという点で、リスク管理と利益確定を両立できる優れた手法です。
FXと比較して先物OPの対応状況は限定的
国内FX業者ではGMOクリック証券、DMM FX、外為どっとコムなどが標準的にトレール注文に対応しており、スマホアプリでも簡単に設定できます。
しかし、先物・オプション取引においてはトレール注文が標準搭載されているケースは非常に少数です。その背景には、取引所の仕様や先物特有の注文制約(板の制限や値幅制限など)が影響しています。
先物OPでトレール注文が使える代表的な証券会社
2025年時点で、以下の証券会社が先物取引においてトレール注文に対応しています(もしくは条件付き対応)。
証券会社 | アプリ名 | トレール注文の対応状況 |
---|---|---|
松井証券 | 株touch | 先物ミニで条件付き対応(Web画面経由) |
楽天証券 | iSPEED先物OP | 原則非対応(成行/指値中心) |
SBI証券 | SBI先物OPアプリ | 現時点で非対応、Web経由で工夫が必要 |
岡三オンライン | 岡三RSSまたはPro | PCツールで対応可能(API制御によるトレールも可) |
スマホアプリでネイティブにトレール注文が可能な先物アプリはまだ限定的であり、PCの高機能ツールや自動売買APIを用いた対応が現実的なケースもあります。
トレール注文を自作する方法も存在する
証券会社によってはAPI接続やRSS(リアルタイムスプレッドシート)を提供しており、Excelやプログラムでトレール注文風のアルゴリズムを組むことも可能です。
たとえば、岡三オンラインやマネックス証券ではAPIを使って「リアルタイム価格を監視し、一定幅で逆指値を自動再設定する」ようなロジックが構築できます。これは半自動のトレール注文ともいえる運用手法です。
今後の市場動向と対応拡大の可能性
FXで一般化したトレール注文の利便性は、先物市場にも少しずつ波及しつつあります。特に日経225ミニや米国株先物など流動性が高い銘柄では、ユーザーのニーズが増えており、今後アプリ内実装が進む可能性も高まっています。
証券会社のアップデート情報やユーザー要望などをチェックし、最新の対応状況を確認しておくことが重要です。
まとめ:現時点では限定的だが、工夫すれば実現可能
先物オプションアプリでのトレール注文は、現時点では標準装備されている例が少なく、対応業者も限定的です。ただし、PCツールやAPIを活用すればカスタマイズ可能な方法もあります。今後の市場環境の変化とともに、機能拡充にも期待が持てる分野と言えるでしょう。

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