IPO（新規公開株）の抽選で有利になるとされるSBI証券の「IPOチャレンジポイント」は、多くの投資家にとって貴重な戦略ツールです。しかし、その具体的な使い方や、応募だけして購入しなかった場合の影響については、意外と知られていません。本記事では、IPOチャレンジポイントの制度概要から効果的な貯め方・使い方まで、実例を交えて詳しく解説します。
SBI証券のIPOチャレンジポイントとは？
IPOチャレンジポイントとは、SBI証券独自のインセンティブ制度で、IPO抽選に参加し、落選すると1回につき1ポイントが付与される仕組みです。このポイントを貯めて、任意のIPOで使用することにより、抽選の際に優遇される「ポイント当選枠」での申し込みが可能になります。
例えば、あるIPOで500ポイント使用した人が最も多くのポイントを使った場合、その人は最優先で当選枠を得られる可能性が高くなります。これにより、抽選の運に左右されず、自分の意志で当選確率を高められるのが大きな特徴です。
応募だけして購入しない場合はどうなる？
IPOに申し込んで当選しても、購入手続きを行わなかった場合、通常はペナルティがあります。SBI証券では、明確なペナルティの内容を公表していないものの、以下のようなリスクがあるとされています。
- IPO抽選参加の信用度が下がる
- 将来の抽選で不利になる可能性がある
- チャレンジポイントの取得対象外になる
つまり、毎回申し込んで当選しても購入せず放置する行為は、ポイントを貯めるどころか、アカウントへの影響が出る可能性があるため避けるべきです。
チャレンジポイントはどうやって貯める？
チャレンジポイントを確実に貯めるには、「申し込みをして、落選する」という状況を繰り返す必要があります。そのため、人気のないIPOや、当選確率の高い小型案件にはポイントを使わず、あえて参加するという戦略が用いられています。
具体例として、過去にはソフトバンク（9434）のような大型案件で多くの人がポイントを貯めるためだけに応募したという事例もあります。
狙ったタイミングで一気に使う戦略は有効？
はい、非常に有効です。ポイント数が多いほど優先度が上がるため、注目度の高いIPO（例：グロース市場の人気ベンチャー企業）に対して、一気に200〜500ポイントを使用して当選を狙うという戦略が現実的に機能します。
過去の実例では、「バリューコマース（2491）」や「ユーザベース（3966）」のIPOで、300〜400ポイント台の使用で当選したという報告があります。ただし、同じようにポイントを貯めているライバルも多いため、勝負のタイミングと情報収集は重要です。
ポイントの有効期限と注意点
SBI証券のIPOチャレンジポイントには現時点（2025年時点）で有効期限は設定されていませんが、制度が変更される可能性もあるため、最新の公式情報を確認することが大切です。
また、ポイントは家族間や別名義口座との合算・譲渡はできないため、複数口座を利用した戦略はルール違反となる可能性があります。
まとめ：堅実に貯めて、勝負どころで最大活用を
IPOチャレンジポイントは、落選の積み重ねが将来の当選確率アップにつながる、長期的な投資戦略ツールです。制度のルールを正しく理解し、無駄な当選放棄を避けながら、しっかりポイントを貯めてチャンスに備えることが成功の鍵となります。
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