FXトレードにおいて、価格が上下に振れながらも方向感のない「持ち合い相場(レンジ相場)」は多くのトレーダーにとって悩みどころです。特にローソク足の動きを波としてカウントし、「何波目でエントリーするべきか?」という判断は、勝率を左右する大きな要因になります。本記事では、FXのレンジ局面における波形の見方と、エントリータイミングの基本について詳しく解説します。
持ち合い相場とは?特徴を再確認
持ち合い相場とは、価格が一定の上下幅の中で推移するレンジ相場のことです。トレンドが出ず、上昇も下降も続かないため、「買いでも売りでも抜けない」難しさがあります。
このような場面では、移動平均線が横ばいで、ローソク足のヒゲも多く、上値・下値が明確に抑えられるようなチャートパターンが出やすいのが特徴です。
「波」で読むエントリーの基本:3波目を狙え
持ち合いでのエントリーは、「波のカウント」による判断が有効です。よく使われるのは「1波・2波・3波構成」で、3波目(=再テスト+反発)でのエントリーがセオリーとされています。
具体的には、以下のような流れです。
- 1波:持ち合いレンジの上限または下限に初めて到達し反発
- 2波:いったん中央付近まで戻る
- 3波:再び同じ価格帯に接近し、ダブルトップやボトムを形成
この3波目で反発が確認できれば、反転の信頼性が高まり、順方向へのエントリーがしやすくなります。
レンジブレイクを狙うなら「5波目」や「ダマシ」に注意
逆に、レンジのブレイクアウト(持ち合い崩れ)を狙いたい場合には、4~5波目の動きにも注目が必要です。
多くの場合、3波目の反発で失敗すると、次の4波目・5波目で「ダマシ上げ」や「ダマシ下げ」が発生しやすくなり、本当のブレイクはその次の動きで起きます。
このため、あえてレンジブレイク狙いであれば、「5波目の失敗+出来高急増」のような形で判断するトレーダーもいます。
エントリー例:実戦での3波目判断
たとえば、ドル円の1時間足で、145.000円を天井とした持ち合いレンジが数時間続いた場合。
- 1波:145.000で反落 → 144.600まで下落
- 2波:再び145.000へ接近 → 明確な高値を抜けられず反発のローソク足
- 3波:陰線包み足+MACDデッドクロス → ショートエントリー
このような場面では、明確な反発サインがあれば、損切りをタイトに設定しつつ、リスクリワードの高い取引ができます。
時間足・波形の認識がズレると失敗する
波形カウントは、時間足ごとに見え方が異なるため、「どの時間足で波を認識しているか?」が非常に重要です。
1分足では既に3波目に見えても、5分足ではまだ1波に過ぎないというケースも多く、複数時間足での整合性確認(マルチタイムフレーム分析)が成功率を高める鍵になります。
まとめ:FXの持ち合いでエントリーするなら「3波目+根拠の重なり」
FXにおける持ち合い相場でのエントリーは、「波の数」を正しく読み解くことが鍵になります。特に信頼性が高いのは3波目での反転確認+ローソク足パターン+出来高やインジケーターの根拠が重なる場面です。
ただし、波形の見方やローソク足の特徴は経験によって磨かれるため、日々のチャート検証と記録を怠らないことが成功への近道です。

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