株初心者のためのPTS取引の基礎知識と注意点|夜間取引と行使について

資産運用、投資信託、NISA

株式取引を始めたばかりの方にとって、PTS(私設取引システム)での取引は少し複雑に感じるかもしれません。日中の東証取引に比べ、夜間取引には独自のルールや制限が存在します。この記事では、PTSでの取引ルールや、夜間取引での『行使』の有無について詳しく解説します。

PTS(私設取引システム)とは?

PTSとは、証券取引所とは異なる私設取引システムを通じて株式を売買する仕組みです。これにより、夜間でも株の売買が可能となり、日中取引の時間に限らず取引を行うことができる利便性が特徴です。

PTSの運営は証券会社が行っており、主に夜間取引に対応していますが、日中にも一部利用が可能です。このため、日中東証での取引と組み合わせて活用する投資家も多くいます。

夜間取引でも『行使』はできるのか?

夜間取引のPTSでの『行使』についてですが、基本的に夜間のPTS取引ではオプション取引の行使は行えません。PTSは現物株や信用取引の売買を行う場であり、オプションや新株予約権のような行使を伴う取引はPTSの対象外です。

そのため、日中の東証取引で購入したオプションをPTSで行使することはできませんので注意が必要です。

日中とPTSを組み合わせた取引の流れと制限

株式取引では、以下の流れで日中の取引と夜間PTSを活用するケースがあります。

  • ①日中の東証で株式を購入
  • ②夜間PTSで追加購入
  • ③夜間PTSで売却
  • ④再度夜間PTSで購入

この流れでは、夜間PTSにおいて何度か取引を繰り返すことが可能です。ただし、保有株数の増減には注意が必要です。PTSは株式の引け価格に影響を与えることもあるため、同じ日に何度も取引を繰り返す場合は、証券会社が提示する注意事項や制限を確認しましょう。

PTS取引のメリットと注意点

PTSを利用するメリットには、夜間でも売買が可能である点が挙げられます。これにより、日中に発表されたニュースや決算発表の影響を踏まえた取引が可能になります。しかし、流動性が日中の東証に比べ低いため、売買価格が日中と大きく乖離する場合もあります。

また、夜間のPTSでの取引は取引手数料が異なる場合があるため、事前に確認することが大切です。証券会社によっては、PTSに対して追加の取引手数料が発生することもあります。

まとめ:PTS取引を効果的に活用しよう

株式取引の中でPTSは柔軟に売買できる便利な方法ですが、行使は対象外である点や取引制限について理解しておくことが重要です。日中と夜間の取引を組み合わせることで、より効率的な資産運用を目指すことが可能ですが、各取引のメリットと制限を踏まえ、リスク管理を怠らないようにしましょう。

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