MQL4でSL・TPが反映されない?EA開発初心者がつまずくポイントと対処法を解説

外国為替、FX

MetaTrader 4(MT4)での自動売買(EA)を始めたばかりの方にとって、ストップロス(SL)やテイクプロフィット(TP)が正しく反映されない問題はよくある壁のひとつです。特にMQL4でオリジナルのEAを作成していると、「コードは通るのにSL/TPが反映されない…」という現象に悩まされることがあります。この記事では、その原因と解決法、そして相談できるコミュニティについても詳しくご紹介します。

SL・TPが反映されない代表的な原因

SL(Stop Loss)やTP(Take Profit)が反映されない主な理由には、以下のようなものがあります。

  • 設定値がブローカーの最小許容値より小さい
  • Market Execution時にSL/TPを同時に指定
  • 価格の取得ミスやOrderSendのパラメータミス

たとえば、XMなど多くのブローカーは、注文時にSLやTPが現在価格から一定以上離れていないとエラーを返します。これを知らずに近すぎる値を指定すると、注文自体は通ってもSL/TPは設定されません。

実装時のポイント:注文直後にSL/TPを別途設定する

特にMarket Execution(成行注文)の場合、MT4は即時の約定を優先するため、注文時にSL/TPを設定しようとするとエラーになることがあります。その場合は、まず成行で注文を出し、その後にOrderModify関数を使ってSL/TPを設定するのが一般的です。

例。

ticket = OrderSend(...);
if(ticket > 0) {
  if(OrderSelect(ticket, SELECT_BY_TICKET)) {
    OrderModify(ticket, OrderOpenPrice(), sl, tp, 0, clrRed);
  }
}

このように処理を分けることで、SL/TPが正しく反映される可能性が高まります。

ブローカー仕様を確認する:XMのケース

XMは海外ブローカーの中でも人気ですが、最小ストップレベルslippageなどのパラメータには独自の仕様があります。MT4の[気配値表示]ウィンドウで銘柄を右クリックし、「仕様」を選ぶことで、SLやTPをどれくらい離す必要があるかを確認できます。

また、サーバー時間帯の違いなども影響するため、ブローカーごとのドキュメントは一読しておきましょう。

MQL4やEA開発の相談ができるおすすめコミュニティ

日本語で気軽に相談できるのは「fx-on」のような国内向けサービスですが、技術的な情報量は英語コミュニティが圧倒的です。翻訳ツールを活用しながら併用するのがおすすめです。

コード例付き:よくある修正パターン

以下は、よくあるSL/TP反映ミスを避けるためのコード例です。

double sl = Bid - 100 * Point;
double tp = Bid + 200 * Point;
int ticket = OrderSend(Symbol(), OP_BUY, 0.1, Ask, 3, 0, 0, "", 0, 0, clrGreen);
if(ticket > 0) {
  OrderSelect(ticket, SELECT_BY_TICKET);
  OrderModify(ticket, OrderOpenPrice(), sl, tp, 0, clrGreen);
}

このように、SL/TPの設定を分けることでエラーを回避しやすくなります。

まとめ:原因をひとつずつ検証してトラブルを解消しよう

SL・TPが反映されない原因は多岐にわたりますが、「最小ストップレベルの確認」「Market注文後にOrderModifyを使う」「パラメータの正確な設定」の3点を意識することで多くの問題は解決できます。

また、技術的な壁にぶつかった時は、公式フォーラムやコミュニティを活用することで、より効率的にスキルを伸ばすことができます。

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