種類株式は売買できる?証券会社での取り扱いと普通株式との違いを解説

株式

証券会社で日々売買されている株式は、一般に「普通株式」です。しかし、企業によっては「種類株式」と呼ばれる特別な権利を持つ株式を発行している場合もあります。この記事では、種類株式の基本から、証券会社での取扱い状況、普通株式との違いなどを詳しく解説します。

種類株式とは?基本の仕組みを知ろう

種類株式とは、株式会社が定款によって発行できる特別な性質を持った株式です。通常の「普通株式」とは異なり、議決権・配当・残余財産分配などの点で特別なルールが設けられます。

たとえば「無議決権株式」「優先株式」「取得条項付き株式」などがあり、ベンチャー企業の資金調達や事業承継対策などで利用されることがあります。

証券会社で売買できるのは基本的に普通株式

日本の証券取引所で上場されている株式は原則として普通株式です。投資家がネット証券などで売買している株のほとんどは、この普通株式に該当します。

種類株式は定款上で限定的に発行されるものであり、公開市場で広く流通することは極めて稀です。そのため、証券会社で種類株式を直接売買できるケースはほぼありません。

上場している種類株式もあるにはある

例外的に、種類株式が上場されている企業も存在します。たとえば、日本たばこ産業(JT)は過去に複数の種類株式を発行していたことがあります。

また、海外ではデュアルクラス株(複数議決権株式など)を上場している企業も多く、Google(Alphabet)やMeta(旧Facebook)などが有名です。

種類株式の売買はどうすればできる?

種類株式を売買したい場合、通常の株式市場を通すのではなく、企業との間で直接譲渡契約を結ぶか、信託やファンドを介した形で行われます。

そのため、一般投資家が証券会社の口座から注文を出して種類株式を購入することはできず、M&A、未上場企業投資、事業承継スキームの中で限定的に取り扱われるのが現状です。

普通株式との大きな違いとは?

項目 普通株式 種類株式
議決権 あり(1株1票) 制限・無議決権など多様
配当 会社の方針に従う 優先・劣後など指定可能
市場での流通 証券会社で売買可能 基本的に非公開

まとめ:種類株式は特殊な株式、一般売買は基本不可

証券会社を通じて日常的に売買されているのは普通株式であり、種類株式は上場していること自体が稀です。特別な投資や事業スキームを除けば、種類株式の売買は一般の個人投資家にとっては現実的ではありません。

もし種類株式の取得を検討している場合は、企業側と直接の契約や、M&Aのような手続きを通して進めることになります。まずは種類株式の仕組みを正しく理解した上で、信頼できる専門家と相談することをおすすめします。

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