株式やETFといった金融商品には、売り手と買い手がいることで取引が成立するという特徴があります。しかし、投資信託においては、売りたい人がいなくても購入できるように感じることがあります。これは、投資信託がどのように取引されるかを理解すると、そのメカニズムが明確になります。この記事では、株式やETFと投資信託の取引の違いをわかりやすく解説します。
株式とETFの取引メカニズム
株式やETFは、基本的に「オークション形式」で売買されます。つまり、市場には売り手と買い手が同時に存在し、その取引が成立することで価格が決まります。このような取引は、株式市場やETF市場といった取引所を通じて行われ、売買がリアルタイムで行われるのが特徴です。
たとえば、ある株を購入したいと思っても、その株を売っている人がいなければ取引は成立しません。しかし、売りたい人がいれば、取引が成立し、その価格が決定されます。これが株式やETFの取引の基本的な流れです。
投資信託の取引メカニズム
一方、投資信託は少し異なる仕組みで運営されています。投資信託は、ファンドマネージャーが運用している一つのポートフォリオです。このファンドに対して、新たに投資家が購入したいと申し込むと、ファンド側が新たに「口数」を発行して、それを投資家に渡します。
つまり、投資信託は「売り手がいなくても買える」という点で、株式やETFとは異なります。売り手を探す必要がなく、ファンドが新たに発行する口数を購入する形で取引が成立するためです。これにより、投資信託は購入したいタイミングで、売り手がいなくても購入することができます。
投資信託の口数と基準価額
投資信託では、取引単位として「口数」が使用されます。これに対し、基準価額という指標が設定され、ファンドの価値がその基準価額に基づいて決まります。購入する際には、ファンドが設定した基準価額に従って、所定の口数を購入することになります。
たとえば、基準価額が1万5000円の場合、1口を15000円で購入できます。価格は日々変動しますが、売買は市場の取引時間に合わせて行われるのではなく、1日1回、基準価額が更新されるタイミングで取引が成立します。
株式やETFと投資信託の違い
株式やETFのように売り手と買い手がマッチングする仕組みではなく、投資信託は新たに発行される口数を購入する仕組みです。これにより、売り手がいなくても購入できるという特徴があります。
さらに、投資信託では、投資家が売却したい場合、ファンドに対して売却申し込みを行い、ファンド側がその口数を買い取る形で取引が成立します。これも株式やETFとは異なり、個別の売買相手を探す必要はありません。
まとめ:投資信託の取引の特徴
投資信託は株式やETFと異なり、売り手を探すことなく、ファンドが新たに口数を発行することで取引が成立します。この仕組みを理解することで、投資信託の購入方法や取引の流れが明確になります。株式やETFとの違いを理解し、投資信託を活用することで、より効率的な資産運用が可能となります。

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