株の名義貸しは絶対NG!身近な人に頼まれても断るべき理由とそのリスクとは

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「株をしたいから名義を貸してくれない?」という依頼は、身近な人からであっても慎重に対応すべき非常に重大な問題です。たとえ信頼できる隣人や親戚であっても、名義貸しは法律違反にあたる可能性があるばかりか、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクもあります。この記事では、名義貸しの背景、法的リスク、実例、そして断り方のコツまで丁寧に解説します。

株の「名義貸し」とは何か?その定義を知る

名義貸しとは、他人に自分の名前を使わせて株式口座や証券口座を開設・利用させる行為のことです。

これは金融商品取引法や証券会社の規約に明確に違反しており、**違法行為**として処罰対象になる可能性もあります。

たとえば、AさんがBさんの名前で口座を開き、実際はAさんが取引をしていた場合、Bさんも処罰対象になることがあります。

なぜ名義を借りたいのか?背景にある事情とは

他人の名義を使って取引したい理由はさまざまですが、代表的なケースは以下の通りです。

  • 過去に証券会社とのトラブルで口座開設ができない
  • 税金対策や所得隠しを目的としている
  • 生活保護や年金の受給条件を維持したい

仮に相手が誠実な人でも、こうした背景がある場合、名義を貸す側にも責任が及ぶ危険性があります。

法律的リスク:知らなかったでは済まされない

名義貸しは金融商品取引法違反、または脱税幇助などの法令違反に問われることがあります。

また、民事的にも第三者への損害が発生した場合、名義を貸した側が損害賠償責任を問われるケースも報告されています。

「善意」や「知らなかった」では通用しないため、関与しないのが最善です。

過去の事例に学ぶ:名義貸しでトラブルになった実例

2020年には、高齢の親族の名義を借りて株取引をしていた男性が、証券会社から口座凍結・強制解約された事例が話題になりました。

さらに、脱税が疑われて税務署から調査を受けたケースでは、名義人側(親族)にも税務指導や追徴課税が及びました。

これらは、名義貸しがいかに重大なリスクをはらんでいるかを示す象徴的な事例です。

断り方のコツ:関係を壊さずにNOを伝える方法

信頼している人からの依頼であっても、毅然と断る姿勢が大切です。以下のように伝えると良いでしょう。

「ごめんなさい。証券口座の名義を貸すのは法律的にも禁止されているみたいなので、協力はできません。」

法律を理由にすると、感情的な対立を避けつつ、明確に断ることができます。

まとめ:名義貸しはどんなに親しい間柄でも絶対にNG

・名義貸しは法律に違反し、両者に責任が及ぶ可能性がある
・依頼の背景には、税逃れや過去のトラブルなどリスクが潜んでいる
・関係を保ちつつ断るには「法律上できない」と説明するのが効果的

たとえ相手が善良な人でも、自分の人生や信頼を守るためには毅然とした判断が必要です。少しでも迷いがあれば、弁護士や金融の専門家に相談することをおすすめします。

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