これから資産形成を始める20代にとって、投資先の選定は将来の資産額に直結する大きなテーマです。中でもNASDAQ100は過去のパフォーマンスが非常に高く、「まずはこれ一本でもいいのでは?」と考える方も少なくありません。この記事では、長期保有前提でNASDAQ100に集中投資する戦略のメリットとリスク、そして資産2000万円を超えるまでの投資判断について、わかりやすく解説します。
NASDAQ100とは?注目される理由
NASDAQ100は、米国のNASDAQ市場に上場する非金融の時価総額上位100社で構成される株価指数です。構成銘柄にはApple、Microsoft、Amazon、NVIDIAなど、世界的なIT・ハイテク企業が多く含まれており、成長性の高いセクターに集中しています。
過去10年のリターンもS&P500を上回ることが多く、「効率よく資産を増やすならNASDAQ100」と考える投資家が増えています。
20代での集中投資のメリット
若い世代がNASDAQ100一本で資産形成を進めるメリットは以下の通りです。
- 高い成長性を享受できる:リスクを取れる20代だからこそ、ボラティリティの高い資産に挑戦しやすい
- シンプルな戦略で管理が楽:個別株や複雑な分散を考えず、運用に迷いが生じにくい
- 積立投資との相性が良い:価格変動が大きい分、ドルコスト平均法が機能しやすい
特にインデックス投資初心者にとって、「シンプルな戦略をブレずに継続する」ことは成功への鍵となります。
注意点:NASDAQ100のリスクと限界
一方で、NASDAQ100のようなセクター集中型インデックスには以下のリスクもあります。
- ハイテク依存の偏り:金融・エネルギー・生活必需品といった分野がほとんど含まれておらず、景気や金利変動の影響を受けやすい
- 暴落時の下落率が大きい:コロナショックや金利急上昇時に大きく値を下げた実績あり
- 長期的な構成銘柄の変化:現在の強者が10年後も強いとは限らない
たとえば、2000年代初頭のITバブル崩壊ではNASDAQ指数が70%以上下落し、回復に10年以上を要したという過去もあります。
2000万円達成まで集中投資はアリか?
「資産2000万円まではNASDAQ100一本で」という方針は、資産額が小さいうちはリスク許容度が高く、時間を味方につけられる20代にとっては合理的な戦略とも言えます。
ただし、以下の点には留意しましょう。
- 暴落局面でも淡々と積立を継続できるメンタルが必要
- 収入や生活資金に余裕を持たせて、生活費まで投資しない
- 目標額に近づいた段階で資産配分の見直しを行う
途中で大きな含み損を抱えても冷静に保有し続けられるかが、長期集中投資を成功させるカギです。
分散投資への切り替えタイミングは?
資産が増えてくると「守り」の戦略も重要になります。たとえば、2000万円を超えた段階で以下のような分散を検討するのが一般的です。
- 全世界株(例:VTやオルカン)との組み合わせ
- 債券・ゴールドなど、リスクの異なる資産の導入
- 地域分散:米国以外の先進国・新興国株
一度に切り替える必要はなく、少しずつ資産配分をシフトしていくのが現実的です。
まとめ:若さを活かしたNASDAQ100集中戦略は理にかなっている
20代という時間とリスク許容度のある時期に、NASDAQ100に集中投資する戦略は、シンプルかつ合理的な方法です。ただし、リスクも正しく理解したうえで、暴落時にも継続できる仕組みや心構えを整えておくことが成功の鍵になります。
2000万円という目標をひとつの節目とし、そこからは分散と守りの投資へシフトしていくことを見据えながら、自分のスタイルに合った資産形成を進めていきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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