外貨預金とFXの違いとは?為替差益の税金・確定申告の注意点も解説

外国為替、FX

外貨預金とFXはどちらも為替を利用して利益を得る金融商品ですが、仕組みやリスク、税金の扱いが大きく異なります。この記事では、SBI新生銀行などで人気の外貨預金とFX(外国為替証拠金取引)の違いや、為替差益にかかる税金・確定申告のポイントを初心者にもわかりやすく解説します。

外貨預金とFXの違いとは?

まず基本的な違いとして、外貨預金は銀行の商品、FXは投資商品です。外貨預金は米ドルなどの通貨を直接保有する形で、通常は金利(外貨建て利息)も得られます。

一方、FXは為替レートの変動を利用して売買益を狙う取引で、レバレッジ(数倍の取引)をかけられる点が大きな特徴です。その分、リスクも高く上級者向けといえるでしょう。

税金の違い:外貨預金の為替差益は「雑所得」扱い

外貨預金で得た為替差益は、「雑所得」として課税されます。たとえば1米ドル=110円の時に買って、120円で円に戻した場合、10円の差益が発生します。

この差益が1年の間に20万円を超える場合、原則として確定申告が必要です。給与所得のみの会社員などは、雑所得が年間20万円以下なら申告不要となるケースもあります。

FXの為替差益は「申告分離課税」対象

一方、FXの利益は「先物取引に係る所得」として扱われ、申告分離課税(税率20.315%)が適用されます。証券会社から年間取引報告書が発行されるので、それをもとに確定申告します。

また、FXは損失を出した場合でも3年間の損益通算(損失繰越)が可能です。これにより、将来の利益と相殺することができます。

少額の為替差益に税金はかかる?

為替差益が数百円などの少額であっても、雑所得であれば課税対象にはなります。ただし、会社員など給与所得のみの方であれば、雑所得が年20万円以下なら申告義務が免除されます。

とはいえ、雑所得が20万円以下でも、住民税の申告は必要となるケースもあるため、国税庁の公式サイトで確認するのが安心です。

外貨預金とFXどちらが初心者向き?

初心者には、元本が保証されないながらもリスクが比較的低い外貨預金が無難です。特に為替レートの急激な変動に弱いFXは、短期的な値動きに自信のある人向きです。

また、外貨預金はネット銀行や対面銀行で気軽に購入でき、為替差損益や金利もシンプルに管理しやすいというメリットがあります。

まとめ:外貨預金とFXの違いを理解し、税務面も意識しよう

外貨預金とFXは見た目は似ていても、仕組み・リスク・税務処理が大きく異なります。外貨預金は「雑所得」として、FXは「申告分離課税」として扱われ、確定申告の必要性も異なります。

数百円程度の差益でも、税制ルールを知っておくことで後々のトラブルを防げます。今後外貨投資を続けるなら、税務署や国税庁の資料をこまめにチェックしましょう。

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