TradingViewではマルチチャートを活用して複数の時間足を同時に表示することが可能ですが、選択中のチャートに表示される枠（フォーカス枠）の色が白だと背景によっては見づらいと感じることもあるでしょう。本記事では、この選択枠の視認性を上げるための設定方法や補助的なカスタマイズについて解説します。
チャートの選択枠とは？その役割を理解しよう
TradingViewのマルチチャートモードでは、現在操作対象となっているチャートには白い枠が表示され、どのチャートを操作中なのかを判別できます。この枠は「アクティブインジケーション」として表示され、描画ツールやインジケーターの編集が反映される対象となります。
しかし、背景が白や明るいグレーなどの場合、枠が同化してしまい、切り替えた際にどのチャートが選ばれているか見分けづらいという問題が起こることがあります。
残念ながら色変更は不可：ではどうする？
2025年6月時点では、TradingViewのUI設定からこの選択枠の色を直接変更する機能は提供されていません。これはデフォルトのインターフェースに固定された仕様の一部であり、ユーザー側で直接カスタマイズすることはできません。
そのため、代替的に見やすくする方法として以下の対策が有効です。
背景テーマを変更して見やすさを改善する
最も有効な方法は、チャートの背景テーマを変更することです。背景が白に近いと枠が見づらくなるため、ダークテーマやグリッドカラーの調整を行うことで改善されます。
- [チャート設定] → [外観] → [背景] を暗めのグレーに変更
- グリッド線や枠線の色を白系から反転した濃色に変更
テーマの変更で、白い選択枠のコントラストが高まり、アクティブチャートが一目で分かりやすくなります。
チャートごとの目印をつけるテクニック
一時的な代用策として、各チャートの左上にタイトルやインジケーター名などを色分けしておくのも有効です。
- チャートごとに表示するインジケーターの種類を変える
- タイトルバーに時間足を明示する（例：「1時間足」「5分足」）
- 線やテキストツールを使って角にマーカーを設置する
こうした手法は公式機能ではありませんが、視覚的な差別化がしやすくなり、作業効率が向上します。
ブラウザ拡張機能やCSSカスタムは非推奨
一部の上級ユーザーはCSSの書き換えやブラウザ拡張機能で表示変更を試みることがありますが、TradingViewの利用規約に抵触するリスクがあるため、安全上おすすめできません。
特に有料プランを利用している場合、規約違反によるアカウント制限が発生する可能性もあるため、標準機能の範囲での工夫が推奨されます。
まとめ：視認性アップには背景設定の見直しが効果的
TradingViewでは選択枠の色を直接変更することはできませんが、背景テーマの調整やチャート構成の工夫により、十分に視認性を高めることが可能です。
見やすいレイアウトを保つことで、分析の精度や操作の効率も向上します。複数の時間足を同時に確認するユーザーは、ぜひ今回紹介した方法を参考にして、より快適なトレーディング環境を構築してみてください。
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