FXの取引において「スワップポイント」は重要な収益源の一つです。特に中長期のポジション保有者にとって、スワップポイントは為替差益とは別の利回り要素として注目されています。本記事では、ポジションがマイナスであってもスワップポイントが受け取れるのか、という疑問を中心にFXスワップの仕組みをわかりやすく解説します。
スワップポイントとは何か?
スワップポイントとは、通貨ペアを保有することで得られる金利差調整金のことです。高金利通貨を買って低金利通貨を売るポジション(いわゆる買いポジション)を保有していると、金利差に応じてプラスのスワップを受け取ることができます。
逆に、低金利通貨を買って高金利通貨を売る(売りポジション)場合は、マイナスのスワップポイント(支払い)が発生する仕組みです。
評価損益とスワップは別物
評価損益(為替差益)とスワップポイントは完全に独立した概念です。たとえポジションが含み損を抱えていたとしても、そのポジションが金利差によってスワップの受け取り対象である限り、毎日スワップポイントは加算されます。
たとえば、米ドル/円でドルを買って円を売るポジションを保有している場合、ドルの金利が円より高ければ、含み損の状態でもスワップポイントはプラスで受け取れます。
具体例:米ドル/円の買いポジションの場合
たとえば、ドル/円を145円で1万通貨買ったあと、為替が下落し評価価格が140円になったとします。このとき、ポジションの評価損は約5万円ですが、ドルの金利が高くスワップポイントが1日あたり100円つくとすれば、保有している限り毎日100円が加算されます。
このように、ポジションの損益がマイナスでもスワップは毎日発生します。これがFXの金利差投資の一面です。
スワップポイントの発生日と注意点
スワップポイントは通常、ポジションを「日付をまたいで保有」することで発生します。つまり、当日中に売買を完結するデイトレードではスワップは付きません。
また、FX会社ごとにスワップポイントの付与額や発生日の扱いには違いがあるため、取引前にスワップカレンダーや取引条件を確認することが重要です。
スワップ狙いの戦略とリスク
スワップポイント狙いの戦略としては、高金利通貨(例えばメキシコペソや南アフリカランドなど)を買って長期保有する方法が知られています。ただし、通貨の下落リスクや政策金利の変更によるスワップ低下リスクもあるため、リスク管理が重要です。
スワップが高くても為替が大きく逆行すれば、スワップ以上に損失が発生する可能性があります。バランスの良い運用が求められます。
まとめ:スワップは損益と関係なく得られるが戦略的運用を
FXのスワップポイントは、保有ポジションの評価損益とは無関係に発生する収益要素です。含み損を抱えていても、スワップは条件を満たせば日々加算されていきます。
ただし、過度なレバレッジや無計画な運用はリスクも高くなるため、スワップ狙いの戦略を採る場合でも、全体の資産配分やリスクコントロールを徹底することが求められます。

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