近年、「投資だけで生活する」というライフスタイルを目指す人が増えています。その中で、レンディングやイールドファーミングといった手法が注目されており、特に仮想通貨界隈では“当たり前”のように語られることもあります。果たしてこれらの手法は、実際に生活資金の柱として使えるものなのでしょうか?本記事ではその実態と仕組みについて解説します。
レンディングとは?仕組みと収益の考え方
レンディングとは、自分が保有する仮想通貨や資産を他人に貸し出し、利息収入を得る仕組みです。たとえば、ビットコインをレンディングプラットフォームに預けると、一定の利率で年利3〜8%程度の報酬がもらえることがあります。
中央集権型のCelsiusやBlockFi、分散型のAaveやCompoundなど、プラットフォームの形態によってリスクや報酬の構造も異なります。
イールドファーミングとは?DeFiの収益エンジン
イールドファーミングとは、DeFi(分散型金融)プロトコルに流動性を提供することで、報酬を得る投資手法です。UniswapやPancakeSwapといったDEX(分散型取引所)にペア資産を預け、取引手数料やガバナンストークンを得るのが一般的な流れです。
例えば、ETH/USDCのペアでファーミングを行うと、流動性提供の対価としてLPトークンや報酬トークンが得られる仕組みがあります。ただし、インパーマネントロス(価格変動リスク)には注意が必要です。
投資生活者の実態:誰が何を使って生活しているのか
実際に投資収益だけで生活している人は、以下のように複数の収入源を組み合わせているケースが多いです。
- 株式やETFによる配当収入(VYM、HDVなど)
- REITによる不動産収益
- 仮想通貨によるレンディング・ファーミング
- 不労所得型のネットビジネスや著作権収入
つまり、レンディングやイールドファーミングだけに頼っているわけではなく、それらは収入源の一部として活用されているのが現実です。
リスクとリターン:甘い言葉の裏にある注意点
レンディングやファーミングは高利回りが魅力ですが、次のようなリスクがあります。
- スマートコントラクトの脆弱性による資産喪失
- 預け先プラットフォームの破綻(例:Celsius事件)
- 仮想通貨価格の急落
これらを踏まえ、余剰資金での運用、分散投資、情報収集の徹底が求められます。利回りの高さだけで飛びつくのは避けるべきです。
生活できるほどの収益を安定して得るには
仮想通貨の高利回りサービスはボーナス的な位置づけに留め、生活の柱はやはり伝統的な金融資産(株式、債券、不動産など)に置くべきです。
例えば、年4%の配当利回りが得られるETFに3000万円を投じれば、年間120万円(月10万円)の収入となり、部分的な生活資金にはなります。レンディングを組み合わせてさらに上乗せできれば、より実現性の高い投資生活が可能となります。
まとめ:レンディングやファーミングは「補助エンジン」として使うのが現実的
レンディングやイールドファーミングは確かに高利回りな収入源となり得ますが、それ単体で生活するには不安定な側面も多いです。投資生活者の多くは、伝統的資産と併用しながら「分散」と「安定性」を重視しています。
重要なのは、手法よりも資産全体のバランス設計とリスク管理です。レンディングやファーミングは“おいしいけれど尖った手段”として理解し、冷静に使いこなすことが、長期的な投資生活の鍵となります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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