リカードの比較優位理論は、貿易と分業の成立に重要な役割を果たします。この理論に従えば、たとえ一方の国が他の国に対して絶対優位を持っている場合でも、それぞれの国が比較優位を活かして特化することで、両国にとって利益を得ることができるとされています。この記事では、日本とイギリスの二国を例に、比較優位と機会費用の考え方を解説します。
絶対優位と比較優位の違い
絶対優位とは、ある国が他の国に対してすべての商品の生産において少ないリソースでより多くの生産ができる場合に使われる概念です。例えば、日本は商品Aと商品Bを両方とも他国よりも少ない人数で作ることができます。しかし、リカードの理論で重要なのは、絶対優位ではなく、比較優位です。
比較優位とは、他の国に比べて、ある商品を生産する際に必要な機会費用が低い場合に、その国が比較優位を持つとされます。この機会費用を理解することが、分業と貿易の決定に重要な役割を果たします。
日本とイギリスの比較優位を決定する方法
日本とイギリスのケースを見てみましょう。日本は商品Aを生産するのに4人、商品Bを生産するのに5人を必要とします。一方、イギリスは商品Aを5人、商品Bを7人必要です。絶対優位を持つのは、日本です。なぜなら、両方の商品で日本はより少ない人数で生産できるからです。
しかし、重要なのは比較優位です。比較優位を判断するためには、各国がそれぞれの商品を生産する際に失う他の商品生産の機会費用を計算します。日本が商品Aを生産する際の機会費用は、商品Bを生産するのに5人必要なため、5/4 = 1.25の機会費用です。イギリスは、商品Aを生産する際の機会費用が7/5 = 1.4となり、日本よりも高いことがわかります。
機会費用を基にした特化戦略
比較優位を基にすると、各国は自国の得意な商品に特化すべきです。日本は商品Aを生産する際の機会費用が1.25と低いため、商品Aに特化すべきです。一方、イギリスは商品Bの機会費用が低く、商品Aの機会費用が高いため、商品Bの生産に特化する方が効率的です。
その結果、日本とイギリスはそれぞれの商品に特化し、分業と貿易を通じて両国が利益を得ることができます。これがリカードの比較優位理論に基づく分業の利点です。
まとめ
リカードの比較優位理論においては、絶対優位ではなく、比較優位が貿易の根拠となります。日本とイギリスの場合、両国は比較優位を活かして商品Aと商品Bに特化することが利益を最大化する戦略となります。比較優位を理解し、機会費用を基にした特化戦略を実行することが、国際貿易における成功に繋がります。
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