投資初心者が最初に悩むのが「どの投資商品を選ぶべきか」です。中でも近年注目を集めているのが、全世界株式インデックス、いわゆる「オルカン(オール・カントリー)」です。この記事では、オルカンの特徴と長期投資に向いている理由を、実例を交えて解説します。
オルカンとは?全世界株式インデックスの正体
「オルカン」は「全世界株式インデックスファンド」の略称で、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)などに連動する投資信託の通称です。世界中の株式市場に分散投資できる商品で、米国・日本・欧州・新興国まで網羅されています。
例えば、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、信託報酬が年率0.05775%(税込)と非常に低く、長期運用に向いた代表的なファンドです。
インデックス投資の強み:時間と市場に味方をさせる
インデックス投資の最大の特徴は、「市場平均に乗る」戦略です。過去のデータでは、個別株やアクティブファンドよりも、長期的にはインデックスファンドの方が優れたリターンを出すことが多いという統計があります。
特に素人投資家がプロに勝つのは難しく、日々の値動きに一喜一憂するよりも、低コストで市場全体に投資し、15年〜20年単位で運用するのが堅実です。
オルカンの分散効果とリスク抑制のポイント
一国や一地域に集中する投資は、景気後退や通貨下落などのリスクが大きくなります。オルカンは、世界中の株式に自動で分散されているため、特定の市場の悪化を他の地域がカバーしてくれる効果が期待できます。
たとえば、米国株が一時的に下落しても、新興国やヨーロッパ株が上昇すれば、全体のバランスが保たれることがあります。これが「リスク分散」の力です。
実際の投資家の声:初心者Aさんの事例
30代会社員のAさんは、2020年から「eMAXIS Slim 全世界株式」に毎月3万円の積立を実施。暴落時にも売らずに継続し、2024年時点では約20%の評価益が出ています。
「プロに勝つより、市場全体に乗る方が安心。長期で積み上げるのが自分には合っている」と話します。
注意点:オルカンも万能ではない
オルカンは世界中に分散投資できる優秀な商品ですが、為替リスクや株価全体が下落する局面では元本割れの可能性もあります。また、定期的なリバランスや資産配分の見直しも重要です。
また、投資目的(老後資金、教育資金など)によっては、債券や現金など他の資産も組み合わせる必要があります。
まとめ:放置でも安心、でも定期確認は怠らずに
「放置でも成果が出る」とされるオルカンは、長期・分散・低コストという3つの柱を備えた初心者に最適な投資先です。ただし、「完全放置」ではなく、年に1回程度は資産状況の確認とリバランスを行うことが、より安定した資産形成につながります。
長期投資で資産を増やしたいなら、オルカンは極めて有力な選択肢のひとつです。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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