MetaTrader 4(MT4)を利用していると、週足や日足などの高時間足で引いたラインを他の時間足でも同じタイミングに表示したいケースがあります。特に垂直線(Vertical Line)を活用して過去の重要イベントや時間帯をマーキングする際、タイムフレームを変更しても同じ日時に表示されると非常に便利です。本記事ではその設定方法と実用的な活用法を紹介します。
垂直線が時間足を変えても追従する基本仕様
MT4で引いた垂直線は、描画時の「日時」に基づいて表示されるため、どの時間足でもその日時に存在し続ける仕様となっています。つまり、特別な設定をせずとも、週足で引いた垂直線は1時間足や15分足などにも表示されるのが基本です。
ただし、チャートによってはその日時に価格データが存在しない場合、見た目上「表示されていない」ように見えることがあるため注意が必要です。
垂直線が表示されないときの原因と対処法
もし時間足を変えても垂直線が見えない場合、考えられる原因は以下の通りです。
- 垂直線のプロパティで「表示する時間足」が限定されている
- 描画したチャートとは異なる通貨ペア・テンプレートを使用している
- 対象時間帯に価格データがロードされていない
垂直線を右クリック→「プロパティ」→「表示設定([全般]タブ)」を確認し、「全時間足に表示」が有効かチェックしましょう。
マルチタイムフレーム表示を有効にする設定手順
1. 垂直線をダブルクリックし、アクティブ状態にします。
2. 右クリック →「プロパティ」→「表示設定」へ進みます。
3. 表示させたい時間足(M1~MN)にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
すべての時間足に表示したい場合は「すべて選択」ボタンが便利です。設定後は時間足を切り替えても、同じ日時にラインが表示されるようになります。
垂直線の便利な活用例
例えば、週足で「FOMC発表」や「雇用統計」などの重要イベントがあった日時に垂直線を引いておくことで、下位足チャートでの反応を見る分析が容易になります。
また、欧州時間やNY時間の市場オープン時刻に合わせてラインを固定し、トレード時間帯の意識づけにも活用できます。
スクリプトやインジケーターによる補助も可能
標準機能での操作に加え、カスタムインジケーターやスクリプトを活用すれば、指定日時に自動で垂直線を描画することも可能です。定型的に活用したい場合はMT4用スクリプト「Vertical Line at Time」などが有用です。
まとめ
MT4で週足から垂直線を引き、他の時間足でも同期表示させるには、基本機能で対応可能です。ポイントは「表示設定」で全時間足に表示されるようにチェックすることです。
テクニカル分析や過去検証をする上で、マルチタイムフレームにおける視覚的な補助として垂直線を活用すれば、より精度の高いトレード判断が可能になります。

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