投資信託を保有していると、運用報告書や目論見書の中に「償還日」という記載を目にすることがあります。この償還日とは一体何を意味し、その日が来るとどうなるのでしょうか?また、自動で更新される仕組みがあるのかどうかも、投資初心者にとっては気になるところです。本記事では、投資信託の償還に関する仕組みをわかりやすく解説します。
償還日とは何か?投資信託の終了日を意味する
償還日とは、その投資信託の運用期間の終了日を指します。満期を迎えると、その時点でファンドの運用が終了し、保有者に対して保有口数に応じた金額が払い戻されるという仕組みです。
たとえば、償還日が「2030年12月31日」と定められていれば、その日で運用は終了し、それ以降そのファンドは存在しなくなります。
償還後はどうなる?自動でお金が戻る仕組み
償還日を迎えると、その投資信託は解約され、基準価額に応じた金額が自動的に口座へ入金されます。これを「償還金」と呼びます。
投資家側で特別な手続きは不要で、保有しているだけで償還金は自動的に受け取れます。ただし、受け取り口座(証券口座内の預かり金)が間違っていないかは事前に確認しておきましょう。
「自動更新される」投資信託は存在するか?
結論から言えば、償還日のある投資信託は原則として自動更新されません。つまり、満期が来たらそのまま終了というのが基本ルールです。
ただし、近年主流となっている「追加型投資信託」の多くは償還日を設けておらず、無期限で運用されるタイプです。このようなファンドであれば、自動更新というより“運用が継続される”形となります。
早期償還のリスクも知っておこう
通常、償還日はあらかじめ決まっていますが、早期償還(繰上償還)という例外もあります。これは以下のようなケースで起こりえます。
- ファンドの純資産が極端に少なくなった
- 運用が継続できないと判断された
- 法令変更や市場環境の変化
早期償還されると、当初の予定より早くお金が返ってくることになりますが、タイミングによっては損失を被る可能性もあるため注意が必要です。
定期的にチェックしたいポイント
保有中の投資信託については、次の点を定期的に確認しておくことが大切です。
- 償還日があるか(追加型か単位型か)
- 繰上償還のリスクに関する記載
- 償還直前の基準価額や運用成績
また、運用報告書や販売会社からのメール・通知などをチェックして、償還に関する情報を見逃さないようにしましょう。
まとめ:償還日は“終わりのタイミング”を示す重要な情報
投資信託の償還日は、運用期間の終了を意味する大切な節目です。満期になると自動でお金が戻ってくるため安心ですが、その後の資産運用の方針をあらかじめ考えておくことも重要です。
また、無期限型(追加型)であれば償還日を気にせず長期運用が可能ですが、必ずしも永続するわけではない点にも注意し、商品ごとの特徴を理解したうえで投資判断を行いましょう。

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