郵便局で日本国債を購入する際、特に「変動10年」と「固定5年」のどちらを選ぶかは、多くの方が悩むポイントです。特に、利率が毎月変動する今のような環境では、1カ月のタイミングで実質利回りに差が生じることもあります。この記事では、利率の傾向や災害リスク、資金の使い方に応じた選び方をわかりやすく解説します。
変動10年国債と固定5年国債の基本的な違い
変動10年国債は、半年ごとに利率が見直され、市場金利の上昇に応じて利回りが上がるメリットがあります。一方、固定5年国債は利率が一定のため、将来的な金利上昇の恩恵は受けられませんが、利回りが確定している安心感があります。
変動10年の特徴:インフレや金利上昇局面で強く、最低利率(例:年0.05%)が保証されています。
固定5年の特徴:一定期間の利率固定。金利が下がった場合は有利に働く可能性がありますが、逆もあり。
今月と来月の利率差はどの程度?購入タイミングの考え方
国債の利率は毎月1回、財務省によって更新されます。最近の傾向では、政策金利の引き上げや長期金利の上昇により、変動10年債の利率がじわじわと上昇してきています。
そのため、今月の利率が良好であれば、可能な範囲で今月中に購入するメリットは十分にあります。ただし、月末に近づいている場合、無理をしてまで手続きを急ぐ必要はなく、数カ月単位で見ればそこまで大きな差にならないケースも多いです。
震災や災害リスクを考慮した国債運用の注意点
日本国債そのものは国が保証する債券であり、地震などの災害があっても原則として元本や利子の支払いに影響はありません。ただし、郵送による利払い通知や満期通知が届かない、取引書類を紛失するなどの実務的な問題が発生することは考えられます。
そのため、国債を購入したら、購入証書や明細書、証券番号などを自宅以外にもクラウド保管や家族共有しておくと、万が一の災害時でも対応しやすくなります。
郵便局での国債購入時の実務的注意点
郵便局での購入は、基本的に平日の営業時間内(多くは9時〜16時)に限られます。月末は混雑しやすいため、手続きに時間がかかることがあります。時間に余裕がない場合は、ゆうちょ銀行公式サイトで事前に情報を確認しておくとスムーズです。
また、200万円など比較的まとまった金額を一度に動かす場合は、本人確認書類の提出が必要になるほか、場合によっては事前の電話予約を求められることもあります。
実例:過去に変動10年で得したケースと損したケース
ある方は2020年に変動10年を購入し、当初の利率は低かったものの、インフレと金利上昇により2024年時点で利率が2倍近くに上昇し、トータルの利息で5年満期より大きな利益を得られました。
逆に、2012年〜2020年の長期低金利時代に変動10年を購入した方は、最低金利のまま推移し、固定5年を選んだ人の方が結果的に利回りが良かった例もあります。
まとめ:選び方のポイントと判断基準
変動10年と固定5年、どちらが有利かは「今後の金利動向」と「自分の資金の使い方」によります。以下のような判断が参考になります。
- 金利上昇が続くと見ている → 変動10年
- 今後の資金需要が明確で、期間が限定されている → 固定5年
- 今月の利率が良好であれば、できれば今月中に購入
- 災害リスクには備えて、書類管理と家族共有を徹底
無理のない範囲でタイミングを見つつ、自分に合った国債の選択をしていきましょう。

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